摺古木山 ~命大事に 生きて帰ろう~
中央アルプス最南端
この忙しいのに休日の土曜日にイベント出展のアテンドで出勤ときたもんだ。でもってその振替で久々に平日に休むことに。土日に混雑するであろう山に登るには絶好の機会。しかも天気予報は晴れて気温も真夏並みに上がるという。ま、天気予報はあまり当てにはしていないけど、まずは行き先を決める。
頭に浮かんだのが中央アルプスの南端、摺古木山と安平路山だ。ここは大平宿から登山口まで林道が延びているが、さすがにインプレッサでは底を擦る可能性が高い。何とか登山ポストのある所まで車で入り、登山口まで林道を歩くこととする。
ちなみに、中央アルプスの範囲は諸説あり、その南端は摺古木山であったり、恵那山であったり、更には大川入山だったりする。自分的にはさほどこだわることではないが、稜線が連続して続くことを考えれば、ここでは中央アルプスの南のスタートは摺古木山でもいいだろう。
大平宿へ真っ暗な中を車を走らせる。途中霧で視界が悪くなるが、峠を越えると晴れてきた。
そして大平宿から林道に入り、途中から未舗装の道をゆっくりと進んでいく。しばらくすると車両通行止の看板が現れた。ここが今日のスタート地点。長丁場の山行になりそうだ。
林道途中で車をデポ。今日はここからスタート。
登山届をポストへ。山に入る者の義務。
ここが摺古木山登山口になるらしい。
ここから先は車両進入禁止。
ここから避難小屋まで林道を1時間半ほど歩く。当初の予定もここから出発なので問題はない。安平路山までかなりの距離になるのでペースをきちんと守らねば。
林道をひたすら歩く。路面が荒れている箇所も。
ほぼ日の出時刻と同時に出発。ここから林道を1時間半ひたすら歩く。槍や奥穂への右俣林道を白出沢まで歩くよりも短いと考えればいいや。
路面はかなり荒れている。やはりインプレッサではちょっと止めたほうがいいかな。何より車止めがあるのでそこを突破するのはご法度。ちゃんとルールは守りたい。
かなり歩いただろうか、行く手に重機が現れた。どうやら改修工事をしているようだ。先ほどから気になるのは今日の天気。予報では晴れなのだがなんか怪しい・・・。
「登山口へ」と書かれている。やはり登山口は避難小屋の所なのだろう。
「布引の滝」の看板。寄り道する時間はない。
工事用の重機が現れた。
更に歩くとトラックも。
改修工事をしているようだね。
避難小屋? いやトイレだった。
標高が上がってくるのがわかる。それに連れてガスが出てきた。しかも風も強くなってきた。やはり天気予報は当てにならなかったな・・・。
そして最悪の事態。雨がポツポツ降ってきた。急いでザックカバーを掛ける。こりゃコンディション最悪かな・・・と思いつつ先へ進むと右側に建物が見えてきた。避難小屋かと思ったら公衆トイレ。避難小屋はその先にあった。雨は本格的に降ってくるようだ。まずは小屋の中に駆け込みザックを下ろす。
さて、この先どうしようか?
何とか避難小屋に到着。時間もほぼ予定どおり。予定外だったのはこの悪天候。まずは避難小屋の中で小休止。
さすがに避難小屋の中はきれいだ。単純な林道を1時間半歩いてくると疲れる。
雨や風はどんどん強くなり小屋の屋根から水が滴るほどになってきた。ここですかさずレインを着る。この雨の中をそのままでは歩けない。カメラバッグにもレインカバーを掛け小屋を出発。
雨は朝方だけになってくれればいいのだが。