蛇峠山 ~高い空を一人占め~
高台から電波塔銀座
登りきったところは「馬の背」と呼ばれるところだ。「馬の背」というと、奥穂からロバの耳、ジャンへの縦走路の最初にあるナイフリッジの「馬の背」を連想するけど、ここはのっぺりとした高台、若しくは小さな丘という感じ。
標高は1,457mで、北の方向には大川入山の大きな山容が見えている。登山口から山頂まで約半分といったところだけど、ここでもこんなにいい景色が望める。確かここまでなら車で上がってこれるはず。天体観測機材を運んでここで星を見ることができれば・・・なんて素晴らしいことだろう。
順調に馬の背に到着。馬の背といってもナイフリッジではないよ。
馬の背からは大川入山が見える。山頂の左手が横岳だから、こちらから見ると登山ルートは左から稜線に沿って山頂まで続いているんだね。
馬の背の高台から先へ進むと、でかいマッチ棒のような建造物が現れた。これがす~さんも見た基本電子基準点だ。
よくよく見ると単なる街灯のようにも思えるけど、その役割はとても重要。この電子基準点は国土地理院所管で以下のように記載されている。
目の前にマッチ棒、いや、電子基準点だ。
基準点にはきちんと役割が記載されている。
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電子基準点は、地上約2万kmの高さを周回するGPS衛生が発信する電波を受信し、この地点の位置を観測するための施設です。受信データは、つくば市にある国土地理院に毎日転送しています。
この受信データは、土地の測量、地図の作成、地震・火山噴火予知の基礎資料に利用されます。
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電子基準点からはゲートを経て舗装路が続いている。はて? この舗装路を進めばいいのかな?
と思っていたらその横に踏み跡が続いている。なるほど、ちょうどショートカットする直登が登山道となっているようだ。
観光センターからここまで舗装路が続いているので、ここまで車で上がってくることができる。ここから先はNTTの作業道路でゲートで閉ざされている。
馬の背からしっかりとした登山道を登っていく。するとまたまた目の前に舗装路。ここから先は舗装路に合流、すぐに登山道、というよりは遊歩道を交互に進んでいく。
さほど険しくはない登山道。
遊歩道と書かれているくらいだから、路面は荒れてはいない。
一旦舗装路に合流。
すぐに舗装路から外れる。足元にある看板を見ると・・・。
「大川入山」が消されているよ(笑)
多分、大川入山で余った看板かも。
舗装路→遊歩道を繰り返す。
そして最終的に舗装路に合流。
いきなり現れた電波塔群。
最後に舗装路に合流し、そのまま歩いていくと、行く手に多くの電波塔が見えてきた。恐らくここは電波の中継地点としては最適なのだろう。
NTTドコモやソフトバンクの中継基地、中部電力の中継基地など民間会社のものや長野県防災無線中継所、国交省のレーダ雨量観測所など官庁のものまでいろいろな施設を一度に見ることができる。山の中に人口の建造物とはいえ、これだけのものは珍しいね。
しばらくは空と建造物を見上げながら歩いて行く。
まるで電波塔銀座だね。
左が中電、右がNTTドコモの中継基地。
近づいてみると圧倒されてしまう大きさ。
一見、天体観測用ドームのようにも見えるけど、国交省のレーダ雨量観測所。銘板には建設省と書かれているけどね。
雨量計の説明看板。
中部地方建設局所管だけど、今の組織では整備局。
国交省のレーダ雨量観測所から右手に踏み跡が続いている。どうやらこの先が蛇峠山山頂のようだ。よくよく見ると、その先にも電波塔。あれはNHKの中継基地らしい。
山頂まであと少しだ。頑張ろう。
ほぼ一年中でお仕事中。
山頂はこちら。意外に早く着きそうだ。