下呂御前山 ~里山はいいね~
天然林と植林帯
気持ちのいい樹林帯の登り。梅雨の合間の晴れのせいか、ちょっと蒸し暑くなってきた。
さあ、ここからちょっとは急登になるかな? と思ってはみたものの、相変わらず快適な植林帯の緩やかな道だ。林道から20分ほど登っていくと何か立っている。木製の支柱に書かれた「五合目 880m」の文字。なるほど、まだ1,000mにも来てないんだ。木々に囲まれていると高度感は無いもんだね。
なんてことを思いながらまだまだ続く緩い登り。そして間もなく六合目の標識。休むこともなくそのまま進んでいくと、また目の前に横切る道。今度は未舗装の林道が横切っている。
後から調べたらここまでも車で来ることができそう。でも登山の魅力が半減どころか皆無になってしまう。仕事でない限りやはり自分の足で歩いて登りたいもんだ。
五合目(880m)に到着。ここから先、目安になる標識があるのはありがたい。
まだまだ続く緩い登り。
道の状況もよく整備されている。
若干急になってきたかな? まだまだ大丈夫。
間もなく六合目。ここがちょうど標高1,000m。
今度は未舗装の林道に合流する。
林道を横断した目の前に登山道は続く。
林道に合流したのも束の間、次の登山道は目の前に続いている。それにしてもよく整備された登山道だ。これだけフラットな道なら初心者にも高齢者も多少は安心して歩けそう。となると、トレランに最適・・・と思う人もいるかもしれないが、個人的にはやめて欲しい。静かな里山は静かに歩いて味わいたい。これだけきちんと整備されているのは地元の人達のおかげなのだろう。
お助け水と呼ばれる水場との分岐を過ぎると七合目。そして工事中の箇所を気をつけながら登っていくと広場のようなところに出た。ここが八合目の遙拝所跡。かつてはここから御嶽を拝んだのだろうか。石製の支柱の近くには祠が祀られている。
お助け水との分岐。水は十分あるし、ここはパス。しかしこれだけを見てもいかに登山道が整備されているかよく分かる。
七合目に到着。標高は1,140m。
どんびき岩。「どんびき」とはこの地方でカエルを意味するらしい。
ここから工事のため若干迂回。
八合目に着いた。祠に手を合わせる。
八合目の標識には「遙拝所跡」と書かれてある。ここでザックを下ろし、地図で位置を確認。どうやら山頂手前のピークと南の1,333mピークのコルのようだ。ここは白樺平とも呼ばれているらしい。登山口からノンストップで登ってきただけに、休憩には最適。
道標がなくなっているが、左が山頂方向。
ちょっとここはauは電波は届きにくいようだ。ツイートを諦め、山頂に向けてあと一頑張りする。八合目からはだだっ広い坂を一気に登っていく。ここもやはり整備が行き届いており、とても歩きやすい。登り切るとそこは九合目。
ここからちょっと下り、すぐに急登だ。見上げると行く手には大きな岩。しかし右へ巻けば岩をつかむこともなく、ちゃんと踏み跡は続いている。見上げると木々の向こうに青い空。そういえば樹林帯の中をひたすら登ってきたので景色を楽しむこともなかったっけ。山頂はどうだろう?
八合目からの登り。面白いことに右手がヒノキの植林、左の谷が広葉樹林。ここも傾斜はきつくはなく、ノンビリ緑を楽しみながら山頂を目指す。天気もいい、というか暑いくらい。いつの間にか汗も噴き出してくる。こんなにいいコンディションなのに誰とも会わないとは・・・。
登り切ったところが九合目。あと少しだね。
途中にある高岩大権現神社との分岐。帰りに参拝していこう。
お、空が見えてきたぞ。
山頂に到着。この青空、今日はどこまで山々が見えるだろうか。