鳩吹山

行き止まりの向こう

  
  

犬山市を木曽川沿いに北上したところに栗栖(くりす)という地区がある。桃太郎神社を過ぎて更に道を北上すると途端に道は途絶えている。つまりは犬山市の北限であり、岐阜県側から見ても木曽川の対岸は断崖絶壁で道らしき道もない。

行き止まりと書いてしまったが、実際は林道が延びている。しかし一般車通行止めではあるし、四駆でないとちょっと無理な道である。普通なら「ここまで」と思うのだが、どうしてもその先へ行けるものならば行ってみたいものだ。

6年前に木村さんと鳩吹山に登ったが、調べてみるとどうやら鳩吹山へ繋がる登山道が存在するらしい。更にはあの対岸から見る岩場にもルートがあるとのことだ。季節は冬。まだまだ高い山は避ける季節ではあるが、近郊の山でもできるだけ面白そうな山に登りたい。

時間があるときは木村さんと登る前によく下見に行くことがあるが、次回用にちょっとここら一帯のルートを調べておこう。そう、ロケーションハンティングだ(別にロケする訳ではないが)。


栗栖の集落を抜けると舗装路から狭いダート路に入る。腹を擦らないように100mばかり慎重に進むとちょっとした広場に出る。車をここに停めて登る準備。先には林道が続いているが、左手にこっそりと登山口があった。

看板には「川平ルート」と書いてある。丸太の橋を渡ったところから山登りが始まる。朝早い山の中。しばらく登ると第1展望台に着く。ここのルートは5つの展望台があるとのことだが、ちょっと登るだけでも眼下に木曽川、美濃加茂の街並みが望めるとともに、今日は晴れているから遠くは雪の御嶽も見えている。

  • 「栗栖ラインロード」の手書きの看板。ここの手前に車を停める。

  • 実はここから先も林道が延びているが、一般車の進入は控えたい。

  • 川平ルートの看板が登山口の目印。いざ未開のルートに出発!

  • すぐに丸太の橋を渡る。結構滑るよ。

  • しばらくは樹林帯の中を登っていくが、あまり急坂ではない。

  • すぐに第1展望台に到着。まだまだ景色は良くなりそう。


第2、第3と展望台を経て登っていく。途中に栗栖鉱山跡の看板がある。どうやらマンガンの鉱脈があったようで、かつては採掘されていたようだ。鉱山跡はちょっと下りていかないといけないようなので、往きはパス。

ルートには多くの分岐があるが、看板が設置されているので迷うことはない。しかしここら一帯の山には網の目のようにルートがあるんだろうかと思わせるほどである。展望台の途中には天神山と呼ばれる山頂もある。眺めは最高にいいね。

  • 第2展望台。一歩前へ出るといい眺めだ。

  • 今日は御嶽がきれいに見えるね。昨年は登らなかったな・・・。

  • 第3展望台はちょっとルートから外れる。

  • だいぶ上がってきたな。JR高山本線が模型のようだ。

  • 鉱山跡の看板。こんなところにマンガン鉱脈があるなんて知らなかった。

  • 分岐は至る所で現れるが、看板があるので安心。

  • 天神山頂上。標高は313.5mと書いてある。

  • 対岸には坂祝の猿啄城から各務原アルプスが見える。

  • またまた分岐。どれだけルートが存在するんだろう。


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