風越山 ~伊那谷の秀峰~
伊那谷からの風
虚空蔵山を後にし、風越山山頂に向けて出発。と、先程まであんなに暑かったのに、急にひんやりとして涼しい風も吹くようになった。汗で濡れた衣服が冷たくなるくらいだ。辺りは相変わらず樹林帯の中だというのに、何が変わったのだろう?
山頂標識の後ろにも虚空蔵山の文字。
しばらくゆるく下り、巻き道との合流点が太田と呼ばれるところ。この辺りはベニマンサクの自生地らしい。でも花が咲いて紅葉がきれいなのは秋だからね。
ここからはいろいろ謂れのあるポイントを巡りながら登っていくので、単調な登山道なんだけど退屈はしない。
延命水への標識。今日は立ち寄らない。
虚空蔵山からはなだらかな下り。
ベニマンサク自生地の看板。長野県の天然記念物らしい。秋の紅葉はさぞかしきれいだろう。ルートがたくさんあるので登る人も多いだろうね。
迷うことはないけど、山頂への指導標。
金草原。かつて尼が神仏を供えていたところらしい。
比丘尼(びくに)の看板。どこかで見たような・・・そう、蓮華温泉から鉱山道を歩き、雪倉岳に向かう途中で同じように比丘尼飯場跡があった。恐らく信仰の山々には同じようなところがあるのだろう。
更に登っていくと矢立木を過ぎ、今庫の泉ルートとの分岐に差し掛かる。泉ルートは草が生い茂っており、あまり歩かれていないようだ。
そしてその先には展望台。ここからは虚空蔵山から標高も高くなっており、良い眺めが見渡せる。
いや~やっぱ山はこうでなくっちゃね。
矢立木に差し掛かる。風越山から伊那谷を挟んで反対側にある神ノ峰という山から弓の名手が放った矢がここまで届いたという伝承に由来するらしい。
今庫の泉ルートとの分岐の指導標。
泉ルート側は藪漕ぎが必要?
すぐ先には展望台。
ここからも伊那谷と南アルプスだ。
先程の虚空蔵山からの眺めに匹敵する景色。標高が高くなっただけまた格別。
展望台で景色を満喫した後に先へ進むと、前方に鳥居が見えてきた。こんな山の中に・・・と思わずにはいられない。ここからは何とも不思議な世界に入っていく。
前方に鳥居。信仰の山とわかっていながら、改めて不思議な感覚だ。よくこんな山の中に作ったもんだね。
足元にはキノコ。
駐馬休ミの看板。昔の駐車場だね。