蕪山 ~雪に埋もれて~
今日はしょうがないよ
所々でトレースが薄くなっているけど、まだかろうじて登山道らしき箇所は判明できる。しかしついにトレースが無くなった。恐らくここで引き返したのだろうか。ここからはGPS頼りなのだけど、雪は一気に深くなってくる。深い雪を踏み抜いて膝上まで埋まってしまうこともしばしば。そういえば昔は平気でこんなところをガンガン登っていたな。かなり雪も深くしんどくなってきたので、もうちょっと先に進んでこの後のことを考える。ルートは大きく左へと曲がっており、その先は雪面が斜めに積もっている。谷へ落ちないように注意しながら半ばラッセル気味に雪をかき分けて進んでいくと、指導標が見えてきた。
かなり雪が深くなってきた。トレースが無くなった先はGPSで登山道を辿る。
ここまで来るとさすがにつららも長い。
まだまだこれは序の口だった。
膝上まで埋まりながら急登を行く。
矢印が書かれている看板。ルートはここで良かったんだ。
ひえ~雪面が斜めだ・・・。
つぼ足でどんどん先へ進んでいく。谷に滑落したら大怪我だ。間もなく指導標が見えてきた。どうやら帰路の林道との分岐らしい。地図で確認するとほぼ半分くらい。この先はもちろんトレースも無いし雪も更に深くなっていくだろう。さて、次はどうしたものか。
山頂まではこれまで以上に時間も掛かるだろう。恐らくお昼までに山頂までたどり着くのはちょっと難しい。山頂にたどり着いたとしても帰路で天候が悪くなったら大変だ。というわけで、今日はここでおしまい。怪我しないうちに引き返す。山は諦めが肝心であり、ビビるくらいがちょうど良い。
しかしこの先の林道へのルートは全くもってどこを歩けばいいのかわからないほど雪が積もっている。ここは素直に来た道を引き返す。ちょっと戻っていくと、年配の男女3人のパーティーが登ってきた。恐らく自分の付けたトレースを辿ってきたので、さほど難儀はしなかっただろう。その後3人は山頂まで行ったのか途中で引き返したのかはわからないけど、ネットニュースにあがってないということは無事に下山したのだろう。
下山は自分のトレースを辿っていくだけ。株杉のところで一眼カメラで撮影をしているお姉さんに会う。今から登るそうだったけど、この先の状況を教えてあげたら、行けるところまで行ってみるとのこと。そして無事に登山口に戻ってきた。今回はスノーシューを持ってこなかったのでかなり進むのに難儀したけど、スノーシュー持ってきても恐らく引き返しただろう。特に今年は遭難事故が多発してるからね。一旦ネットニュースに載ってしまうとバッシングの嵐だ。何事も山では無理はしないのは木村さんと山を始めた時からブレてはいない。
さて、今年もあと少し。もう一回どこかに登って今年を締めくくりたいな。
今日はここで引き返し。何事も無理しない。
沢付近は踏み抜かないように注意。
カウンターが見えてきた。ここまで来れば大丈夫。
登山口に到着。向こうに東屋が見えている。
今日はこれでいいよ。お疲れ。
ここから駐車場までちょっと歩いていく。
思った以上に積もったもんだね。
ぽつんと駐車場に一台。小さな車なのによく頑張ってくれる。