相戸岳 ~木村さんと登った最後の山~
山県三名山
クリスマス前の思いもよらぬ大寒波で岐阜も結構雪が積もった。甘く見ていたわけじゃないけど、その後に登った蕪山はトレース無しの中を登り、悪天が近づいたため途中で断念。今年はこれで山は終わりかなあ・・・と思っていたけど、仕事納めの日に休みがもらえることになり、一日早い仕事納めの次の日に今年の登り納めとして山に向かった。向かうは山県市の相戸岳。思えば2016年の2月に木村さんと登った最後の山だ。その後で木村さんは腰痛を悪化させて、実に6年と10ヶ月一緒に山には登っていない。木村さんと登山を始めて来年で20年目に突入する。今年の締めくくりとして木村さんと最後に登った相戸岳を訪れてみようと、ふと思ったわけ。
クリスマスからは雪はちらついたものの、寒波は来ていないので雪もさほど無いだろう。しかし念のため軽アイゼンだけは持っていく。出発は白山神社からで、前回と同じく右回りで周回する。しばらく舗装路を歩き、道なりに歩いていくと舗装が切れて相戸岳登山口(西ルート)の標識が見えてくる。
本来は今日は仕事納め。自分の仕事納めは昨日済ませてきた。今日は今年の登り納めで相戸岳。
白山神社にN-VANを停めて出発。
相戸岳の紹介と登山ルート図の看板が立っている。
今日は西ルートから右回りの周回。登山口まで舗装路をちょっと歩く。
左路肩に登山口を示す標識だ。
登山口に差し掛かった途端、動くものが見えた。なんとシカの群れが登山口まで下りていたようだ。すごい勢いで山に逃げていったけど、いきなりの山の主たちの出迎えにびっくりしたよ。
まずは普通の山の如く、樹林帯の中を歩いていく。ルートには雪が数センチ積もっているけど、登山道が隠れるほどではない。誰もいないひっそりとした山道を一人どんどん登っていく。木々の間から朝日が漏れてきた。今日は天気は良好のよう。
相戸岳西ルートの登山口。この先にシカの大群がお出迎え。さすがにこんなところで人に出会うとは思わなかったのかな? 今年最後の登山。無事に山頂にたどり着けますように。
しばらくは登山道は樹林帯の中。
積雪はそこそこ。軽アイゼンを付けるまでもない。
倒木も随所に見られるけど、山県市の三名山だけあって整備はされているようだ。
所々にある指導標で迷うことはない。
ようやく朝日が照らすようになってきた。ここで尾根に合流。
カマキリの卵か? ちょっと違う・・・キノコじゃないよね。
やっぱ尾根に出ると樹林帯の中でも気持ち良い。
雪は相変わらず薄っすら。「この先、岩場が続きます」の看板が現れてからは登山道も多少急になり、所々で岩もむき出しになってきた。思い出したのは、山頂が近くなるに連れて急登になっていくこと。ルートは真っ直ぐなのだけど、急な尾根がひたすら続く。ちょっと息が切れてきた。こんな険しい山だったのか?いや、自分の体力が落ちただけなのだろう・・・。
ここまで休憩はなし。年々体力が落ちているのは実感しているのだけど、やっぱ継続的に山に登らなきゃね。
この辺りから急な尾根の登りになる。雪は深くないのでまだいいか。
ひたすら尾根を登っていく。ちょっと息が切れてきたぞ。
大きな岩は巻いていく。
目の前に大きな岩が現れた。近くに立っている看板にはそのまんま「大岩」。先ほど岩場が続くと注意書きされた看板があったけど、危険な箇所はここを巻くところくらいだ。
急登を登り切ると、北東からのびる尾根に合流。地図で確認すると、ここから山頂までは緩やかのようだ。そして山頂はすぐそこ。もうちょっと頑張ろう。
最後の踏ん張りどころ。多少は緩やかになったのだけど、一気に体力を使ったので、印がつけられた踏み跡を一歩一歩登るのがちょっとしんどい。
ようやく登りきったところで別の尾根に合流。ここはちょっと雪が深いな。
ここからは緩やかな登り。山頂はもうすぐだ。