夕森山

夕森山 ~山の主~

山の主

  

今年も大型連休もコロナ禍の煽りを受け不要不急の外出は自粛、とは言っても観光地はそこそこの人出でどこか慣れてしまったところがあるようだ。連休明けの感染者の増大が懸念される中、できるだけ人出を避けて人気がないとは言えない山に登ることにした。
というものの、前日にカタナのバッテリーを充電して久しぶりにエンジンを掛けて東濃の道を走ってきたのだけど、小秀山、白草山、寺田小屋山など東濃の山々を見て「ああ、また山登りたいな・・・」と思わったわけで、登りたいときに登るのが登山。そして向かった山はまだ登ったことのない夕森山だ。

  

御嶽の西から南にかけて登った山は、御前山、下呂御前山、寺田小屋山、箱岩山、白草山、小秀山、奥三界岳、夕森天然公園と数多い。いずれも山頂から御嶽がきれいに見えるのだけど、白草山など登山者の多い人気のある山は避けることにする。
国道256号から付知峡方面に入り、不動の滝駐車場手前の舗装された林道を上っていくと登山口がある。路肩に車を停めて準備をする。今回の登山靴はスカルパ。地図で確認するとルートは明瞭で、山頂までは登り一辺倒。至るところに熊注意の看板が立っているので、いつもどおり鈴を2個携帯して出発する。

夕森山

ちょうど路肩が広い箇所があるので、ここに駐車。

  

登山口からしばらくはゆるい平坦な登山道を歩いていく。辺りはほぼ針葉樹林帯だ。軽快に歩いていくと、前方に何かいる。
ん? 何だろうと視力の悪い目でじっと見てみると、二頭のカモシカだ。じっと立ち止まってこちらを見ている。こちらも立ち止まってしばらくお見合い状態。山でカモシカには何度も出会い、おとなしい動物とはわかっているものの、いきなり突進されてきてはひとたまりもない。
しばらくすると路肩の一頭は谷へ下りていき、もう一頭も後を追っていった。ほんの数分間のことだったけど、熊に出会うよりはいいか。すれ違いざまに谷を見ると、すぐそこでこちらを見ていた。

夕森山

夕森山の登山口。ちょうど右手にポストがあるので、登山届を出しておく。大型連休中とはいえ、何人の登山者に出会うだろうか。

  
夕森山

登山口からはなだらかな傾斜の道が続く。

夕森山

まずは足慣らし。鈍った体にはちょうどよい。

夕森山

古びた看板。道に迷うことはなさそうだ。

  
夕森山

前方に現れた二頭のカモシカ。立ち止まってじっとこちらを見ている。しばらくすると谷に下りていった。いきなり出会った山の主たち。

夕森山

「気をつけて登ってね」
熊じゃなくてよかった・・・

  
夕森山

植林帯の中を登山道は続く。どうやらここは「北夕森山」との名前もあるそうだ。ということは本家夕森山も別にあるってことかな?

夕森山

苔むした岩。もののけの森みたい。

夕森山

地図のとおり右側の沢に沿って進んでいく。

  
夕森山

ちょっと斜度が増してきたけど、まだまだ急登ではない。

夕森山

春の息吹。随所で成長しつつある。

夕森山

天ぷらの具材にはちょっと成長しすぎだ。

  
夕森山

今にも崩れそうな木製の橋。意外にしっかりしてたよ。
ここから更に進んでいくと、「水終」と書かれた古い看板がある。水が心配なときはここが最終水場になるってこと。

ルートはここから沢を離れ、左手へと傾斜が更に増す険しい登山道になっていく。

夕森山

最終水場の看板。獣の多そうな山なので、あまり沢の水をそのまま飲む気にはなれないな。


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