権現山 ~里山はいいね~
2018年登り納め
日本各地に権現山と名の付く山は数え切れないくらい多いと思う。この山名は神様が祀られていることに由来するもので、山頂には祠が祀られているところも多い。
近場では各務原権現山、芥見権現山、小津権現山などがあるが、岐阜県だけでもあまり知られていない山も含め、まだまだ存在するようだ。
12月は激務でかなり疲れたので、仕事納めからの年末年始休暇はゆっくりしたいところなのだが、1年の締めくくりに登り納めとしたいところ。そこで行き先は近場も近場、関の権現山を今年の登り納めとする。標高も500mちょっとということで、一年のクールダウンには適した山行になるだろう。
先の道の状態がわからないので、適当なところに車を停めて出発。今日の天気は雪だ。
県道関金山線を途中で右折。権現山登山口に向けて細い道を車で走る。しかし、前日夜に降った雪だろうか、路面は一面に白い。しかも未だチラチラと雪が降り続いている。
今回は権現山を周回するため、適当なところに車を停めておく。人の気配はしない。さすがに年の瀬の雪の日にこのようなマイナーな山に登る人はいないようだ。
二手に分かれる道は左へ。標識があるので間違えることはない。
手書きの地図。アバウトだけどだいたいのルートを頭に入れておく。
ちょっと歩くと左手に炭焼き小屋か。
広場に出た。ここに車を停めてもいいね。
広場からは未舗装路。道幅も狭いので車は入らないこと。
ここが登山口。うっかりするとまっすぐ行きそうだけど、標識を右へ行く。
ちょっと歩くと権現山登山口の標識。ここからが実質の権現山登山道だ。最初は予想に反して急登だけど、一頑張りすればすぐに斜度は緩くなる。
ここからはさほど急登はないけど、知らず知らずのうちに高度は上がっているようだ。ルートはきれいに整備されているけど、周りは植林に遮られ、天気が良くても景色は望めないようだ。
所々には指導標が設置されており、冬の里山にありがちな枝道に迷い込むことはまず無いだろう。地面は落ち葉の上に雪が薄っすら積もっていてたまに滑ってしまうけど、基本的に歩きやすい登山道だ。
いきなり急登! と思ったけどすぐに傾斜は緩くなる。
年の瀬の静かな山道。しかも雪も降っている。
指導標があるから迷うことはないね。
樹林帯の中、見通しは悪い。
順調に山頂直下まで来た。以外に早かったなあ。
先に進むと権現山の指導標の下に「帰り道」の標識が現れた。しかも矢印は逆方向を向いている。何だこれは? と思ったけど、この理由が後で判明することになる。
そのまま山頂に向けて歩いていくと、木に「急な登坂」と書かれた札が付けられている。ここからが最後の頑張りどころ。ここのところよくある山のパターンだ。
権現山と帰り道を示す指導標。一瞬どちら?と思ってしまったが、迷わず山頂へ。
なぜ帰り道の標識がここにあるのかは、下りで判明することになる。
まだまだ植林帯の中だ。ひたすら登る。
辺り真っ白だ。休憩用の丸太のベンチの上も真っ白。
一瞬登山道はフラットになって下る。
頂上へは軽くアップダウンを繰り返す。
最後のコルからは急な登坂。字の如く、山頂に向けての最後の急登。往きのルートの中では最後の最後に最も急な坂を登っていく。
登りきったところは社のあった跡。
ここからはかろうじて木々の間から景色が望めるか。