小津権現山~花房山

小津権現山~花房山縦走 ~今年最後の里山縦走~

今年もお疲れ様

  

ようやく今年も仕事納め。やり残したものもあるが、次の年に持ち越し。貴重な年末年始休暇はやはり有効に使いたい。今年のお疲れ様も兼ねて仕事納めの次の日、早速揖斐の山に向かう。今回登るのは以前も登った小津権現山。雪の中を登った時、山頂から北へ向かって続くトレース。花房山への縦走路だ。調べてみると、小津権現山と花房山間はマイナールートにしてはよく歩かれているところらしい。しかしほとんどが複数人で車をそれぞれの登山口にデポして片道縦走するというもの。小津権現山は藤波谷、花房山は東杉原といずれも西からのアプローチが鉄板。
でもって自分はソロ。いつもの如く小津から登るとしたら、花房山までのピストン縦走になる。これはかなり大変そうだ。朝早く登ったとしても、冬至が過ぎたばかりのこの時期は日が落ちるのも早い。とりあえずは暗くなる前に戻れるように計画しよう。

  

小津の集落から登山口まで林道を上っていく。いつもは路面の積雪や凍結で悪戦苦闘しながら進む林道も、雪も凍結も一切なし。こればかりはありがたい。登山口の駐車場には誰もおらず。この年の瀬にマイナーな里山に登るのは自分くらいか。ザックを担いで登山口で山に一礼。無事に帰ってこれますように。
登り始めてすぐに熊鈴を忘れたことに気付き、急いで取りに戻るが、熊さんは既に冬ごもりに入っているだろう。しかし念のため鈴を鳴らしながら歩く。

地面は薄っすらと雪が積もっているが、落葉樹が多いためか登山道は至る所でふかふかの落ち葉のマットに覆われている。振り返ると遠くの山の稜線からお日様が顔を出した。

小津権現山~花房山

駐車場に到着。林道に積雪が無かったのはラッキー。

  
小津権現山~花房山

いつものように山に一礼。

小津権現山~花房山

やはり山の中は薄っすらと雪。

小津権現山~花房山

日の出時刻は過ぎているけど、ようやく東の山の稜線からお日様。今日一日天気が良ければいいけど。


  

落ち葉でフカフカの歩きにくい登山道を登っていく。しばらくするといつもの二本の電柱。そこを過ぎても相変わらず雪は薄っすら。

今日は極力荷物を少なくしてきた。当然ながらストーブで湯を沸かすなんて時間的に無理なので、行動食を食べながらの山行になるだろう。

小津権現山~花房山

薄っすらと降り積もった雪。地面にはあちこちに霜柱。

  
小津権現山~花房山

揖斐の奥山に昇るお日様。たまに鳥の声が聞こえるだけで静かだ。

小津権現山~花房山

前回アッちゃんと登った時はかなりバテバテだったけど、今回は何とか大丈夫。

前方に旧道と新道の分岐が見えてきた。旧道は木で塞ぐ形になっているが、踏み跡は明瞭のよう。ここは前回同様、新道を行く。

  
小津権現山~花房山

進む先にはアニマルトレースがあるのみ。最近は誰も立ち入ってないのだろうか?

小津権現山~花房山

標高が高くなるに連れて僅かだが雪も多めに。

小津権現山~花房山

雪で覆われた地面についたアニマルトレースをひたすら追う。

小津権現山~花房山

旧道とここで合流。前回はここでバテてしまった。

小津権現山~花房山

高屋山に向けての登り。秋は紅葉のトンネルになるんだね。


  
小津権現山~花房山

高屋山に到着。山頂までほぼ中間くらい。

まずは最初の目的地、高屋山に着いた。看板などはなく、三角点があるのみ。ひたすら黙々と登ってきたのでホッとする。右手を見るとかろうじて御嶽の姿も見えているよ。それにしても空はどんよりと曇っているので気分も高まることはない。返ってオーバーペースにならないのがいいかもね。

ここからは前衛峰に向かって登り、更に高度を稼いでいく。前衛峰からの急な下りは低木に囲まれた岩の上を下りていく。しかも岩の上は雪が凍っていて危険極まりない。小津権現山登山道の中で一番注意したいところだ。

何とか無事に前衛峰から下る。低木に積もった雪でウェアがビショビショ。撥水でなかったら大変だ。

  
小津権現山~花房山

遠くにかろうじて御嶽。この時点ではまだ天気が好転するのを期待していたんだけどね。

小津権現山~花房山

ルートには相変わらずアニマルトレース。今度はどの動物だ?

  
小津権現山~花房山

ここから前衛峰へきつい登り。この痩せ尾根は向かって右側に雪庇ができるところなので、冬季は要注意。

小津権現山~花房山

この山の住人も冬は寒かろう。

小津権現山~花房山

ウサギ? かと思ったけどちょっと足跡が違う。


  
小津権現山~花房山

薄日の中、一旦立ち止まって振り返ってみる。雪はほどほど。何とも雰囲気のいい静かな冬の里山の光景だ。

小津権現山~花房山

ここを登りきれば山頂。あとひと頑張り。

小津権現山~花房山

前衛峰を下ったところから山頂に向けて最後の登りだ。振り返ると薄い雲から日が差している。結局途中から地面に積雪があったが、靴が埋まるほどでもなく滑り止めは必要が無かった。

ここを登りきれば山頂。誰にも出会うことはなかったが、山頂にはもしかしたら藤浪谷から登ってきた人がいるかもしれない。あと一息だ。


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