薬師岳

カレーとラーメンの早くできる方は?

  
  

薬師岳(北アルプス)~遥か遠い赤牛岳が間近に~

  

平成27年7月26日

折立P 4:40 → 5:47 三角点 → 7:19 太郎小屋 → 8:55 薬師岳小屋 → 9:43 薬師岳 10:13 → 10:37 薬師岳小屋 → 11:34 太郎小屋 12:00 → 12:09 太郎山 → 太郎小屋 12:16 → 14:00 折立P

  

【アクセス】

半ドンを利用して前日に有峰林道より折立駐車場に入る。この林道は20時までに目的地に着くように料金所を通過しないといけない。神岡から飛越トンネルを抜けて料金所に19時過ぎに通過するようにアクセスする。

  

飛越トンネルから料金所の間では、走って道を横切る小熊に出会う。有峰林道は気持ちいい自然林の高原道路である。1900円はちょっと高いが価値はあるかも。

夕暮れに薬師方面が雲の隙間から見えてワクワクする。折立の駐車場はほぼ満杯だが何とか数台のスペースがあった。トイレも完備でキャンプをしている人がいる。

薬師岳
薬師岳

  

【太郎兵衛平へ】

     

車中泊して4時に起きてパンを食べ、準備して出かける。明るくなりヘッデンはいらなくなっている。

ゲートを通過し自然林の中を黙々と登る。1時間ほどでベンチのある三角点に着く。ここからは薬師や剣方面・白山などが見える。

  

軽いアップダウンを繰り返し、高度がなかなか上がらない。幅は広く石を敷き詰めて整備されているが、見た目より歩きにくい道が続く。ここでトレラン1名に抜かされる。太郎兵衛平までは急登がないのでトレランは走りやすいみたいだ。

木道になると太郎平小屋まであと少しだ。周りは湿地帯であり、ニッコウキスゲやチングルマなどが咲いている。太郎平小屋からは黒部五郎の稜線や水晶・鷲羽方面が見える。

  
薬師岳
薬師岳
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薬師岳
薬師岳
薬師岳

  

【薬師岳へ】

太郎小屋からはまた木道である。花は期待したほど咲いていないが、平坦な湿地帯を気持ちよく歩く。

いったん鞍部に降りると水場のあるテン場である。ここからは600m以上の登りで気合を入れる。沢と並行した道で、沢に入ったり離れたりと登ってゆく。今までの広い道ではなく対向困難な狭い道である。ひらけて雪渓が出てきたところで、少し道がわかりにくくなる。少し左に上がってしまうが、ここは右方向に行くのが正解。薬師平に出るとまた木道である。薬師平から尾根の右手に出てトラバース気味に登る。登りきった尾根トップに薬師岳山荘があり一息入れる。西側からの風が少し冷たいがまだ暑さの方が強い。

薬師岳山荘で小休止し頂上に向けて歩き出す。まだ標高差は200m以上ある。高山特有の岩ゴロの斜面をジグザグに登る。これといった花もなく、コマクサがありそうな場面だが見当たらない。

        
薬師岳
薬師岳
  
薬師岳
薬師岳

山荘から200mほどの標高を稼ぐと、高く見えていた避難小屋のピークである。避難小屋は小屋というよりは石を積み上げた小さなシェルターである。標高は2,900m、頂上は目前だ。右手にはあこがれの裏銀座が間近に見える。

薬師岳山荘から小1時間ほどかかり賑わう山頂に到着した。

           

最高の天気で、北アルプス全貌や白山、富山湾など360度の展望を満喫する。金作カールも確認して、遥か遠い赤牛岳を間近に見ながら軽食を摂る。

僕にとっては小学校4年の時、立山に登って見た尖った槍ヶ岳と大きな薬師岳の印象だけは記憶にある。今日は逆に立山を眺めている。


  

【下山】

30分くらいまったりしてから出発である。もっとゆっくりして居たいが、これが日帰りウオーカーの宿命である。来た道を戻る。面白いのは薬師から南に見たとき、右から御岳、黒部五郎、乗鞍、笠が並んで見えるのである。薬師平を過ぎあの雪渓に差し掛かったとき、登山者が自分と同じところをミスって登っている。声をかけようとしたら気づいて修正した。

太郎小屋ではカレーとラーメンの早くできる方は?ということでカレーを食する。暑いけどおいしい!

休憩後は太郎山に寄って、三角点から太郎兵衛平を経た薬師岳をカメラに収め(現在はSDカードに収め・・・か?)、下山する。

北ノ俣岳~黒部五郎へもいつかは行きたい。

  
薬師岳
薬師岳
薬師岳

  

【帰途】

車も来た道を帰る。木漏れ日の有峰林道を気持ちよく走り、見上げれば薬師がはっきり見えた。飛越トンネルを抜けると、北ノ俣岳方面からの登山者が帰り支度している。

  

神岡町の集落を通り、山吹峠を越えて国道41号線にでる。41号を北上して神岡鉱業の要塞のような工場を過ぎたら、目的の割石温泉がすぐである。昔ながらの風情のある温泉に浸かり、41号線で古川、清見、ひるがの高原をぬけて、白鳥ICから高速を使って20時に帰着した。
(おわり)

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