野谷荘司山~妙法山
~野谷荘司さん家のタムシバに会ってきました~
平成27年5月24日(日) 単独
天気は北の方がよさそうということで、紅葉時期が良いと思われる山をあえて選んだ。
駐車地 7:48 → 主ブナ 8:26 → 9:57 三方岩岳分岐 → 10:08 野谷荘司山 10:25 → 11:52 妙法山12:17 → 13:39 野谷荘司山 → 15:00 駐車地
【アクセス】
東海北陸道の白川郷ICで降り、白山スーパー林道へ向かい、トヨタ白川郷自然学校の手前を左折して600mほど進むと駐車余地がある。登山口はその手前にあるお墓のところである。
【野谷荘司山へ】
お墓に挨拶し、歩き始めるといきなりカタクリの群生がある。しばらく、少し荒れた雑木林を歩くとすぐに大好きなブナ林に突入する。20分ほどで怪獣のようなブナ発見。さらに10分ほどで主みたいな大きなブナがある。主ブナを過ぎるとしばらくして残雪が出始める。
ふと左上方を見ると黄色っぽい動物が歩いている。シルエットはイタチのようであるが、色からテンではないかと思う。こちらに気付いているのかどうか急ぐ様子はないが、カメラを取り出す暇はなかったのが残念。
そのころから白い大きな花弁が落ちているので、見回すとタムシバが咲いているではないか。タムシバといえばいつも残りの花が少ししかついていないカスカスの木しか見たことがなかったので嬉しくなる。
さらに名前の知らないピンクの花やショウジョウバカマなども咲いている。
そうこうしているうちにブナ林も終わり、樹木の背が低くなり直射日光が当たりだし、右手に三方岩岳が見える。
登山道は角度がつき滑りやすくなる。ここでもタムシバは木の背を低くして反映している。
今度はタヌキ?がスッと木の根の穴にもぐりこんだ。覗き込むと目が合ったので抜けられないんだ~。写真を撮らせてもらおう!
「おどかしてごめんね」
しかし暗くてうまく映らない。
そうこうしていると、本格的に残雪が出だす。あらら、アイゼン要るのか?
左手に三方崩山から白山の稜線が見え出す。山頂方面を見上げると、土や岩がむき出しで雪渓を伴う風景が里山ながらアルペンムードを醸し出す。振り向けば猿ヶ馬場・人形山、下にはダム湖や荘川、白川郷の町が見える。天気が良くてよかった!
三方岩岳への分岐を過ぎて雪渓をクリアすると間もなく頂上に着いた。三角点と小さな標識があるだけの狭い頂上だけど、展望は良い。
笈ヶ岳・大笠山、白山への稜線や荘川の対岸の山々、御岳や北アルプスはうっすらではあるが確認できた。
【妙法山へ】
里山とはいえ標高差1,000mくらいを登ってきたので疲れている。この先、妙法山まで稜線を歩くかどうかしばし考える。折返し限度時間を妙法山で13時と決めていたので、時間的には少し余裕がある。身体と相談して決行することにした。
しかし、ここからは結構大変な道であった。大きなピークを3つほど超えるが稜線の幅が広い箇所が多く、雪が多く残っているのである。夏道と残雪が繰り返されルートを見落とすことがあり、しばし行ったり来たりする。
1,780ピークから1,756ピークの間は東を巻くことが多く、わかりづらかった。最後の鞍部への急下降はグリセードまがいで降りる。妙法山のピークへの登りにも雪がところどころ残り、下りに1か所だけピッケルが欲しいと思うところがあった。
頂上ではしばし白山への稜線を眺めて休憩する。
【帰り】
稜線の帰りは、記憶と自分のトレースをたどる。雪の下りは楽しいが登りは辛い。
ところで、今日は誰にも会わない独り占めの山である。13時半過ぎに野谷荘司山に戻るが、さすがに三方岩岳には行こうと思わない。
少し休憩して下山である。樹林帯までは滑りやすい痩せ尾根を降りていくが、常に前は大パノラマである。タムシバエリア、ブナ林を経てちょうど15時に登山口にたどり着いた。
国道を荘川方面に走らせて、しらみずの湯に浸かり、荘川ICより東海北陸道で帰る。(おわり)