西穂高岳

雪庇もある白い山だったのに・・・

  
  

平成25年5月12日~13日

12日 山頂駅 15:55 → 16:50 西穂山荘 18:30 → 18:40 丸山 18:55 → 山荘

13日 山荘 6:24 → 7:26 独標 → 7:58 ピラミッドピーク → 8:54 頂上 9:09 → 10:28 独標 → 山荘 11:45 → 12:25 山頂駅


◆アクセス

前日までの仕事の疲れを癒すために、ゆっくりと起きる。10時半に家を出、東海北陸道を経て郡上で降りてせせらぎ街道へ車をすすめる。気持ち良い新緑に癒され高山へ入る。新穂高温泉に着いたのは2時過ぎであった。

  
西穂高岳

日曜日の午後となるとロープウェイの駅は混んではいないが、韓国人? のツアー客を中心に賑わっている。こんな時間で帰りの最終ロープウェイまでに何分展望できるのか?

山頂駅からは雪がしっかり残っている道である。途中、稜線が見える場所から雪のない岩岩の西穂が見える。えっ? 先週のブログでは雪庇もある白い山だったのに・・・

今日は山荘まで・・・しかし短い行程をナメていると、最後の急登が結構こたえる。

  
西穂高岳
西穂高岳

◆小屋泊り

山荘に着くと、テントが2張、小屋泊は3名、去年の甲斐駒同様GW後の雪が中途半端なこの時期は登山者が少ないようだ。おかげで大の字でねることができる。夕食が終わって丸山まで散歩。笠の左に沈むサンセットが綺麗で、しばしその景色に酔いしれる。


  
西穂高岳
西穂高岳
  

翌日はモルゲンロートを期待に丸山まで行く。前穂から右の明神岳への稜線あたりから明るくなってくる。実際に太陽が見えたのは5時半前のことである。

ふと、独標方面を見上げると1人がすでに登っている。そろそろ朝食の時間となり山荘へ舞い戻る。朝食は夕食同様、ご飯と味噌汁がおかわりできる。朝食を済ませ、不要と思われる荷物をデポして出発する。

西穂高岳
  
西穂高岳

◆西穂へ

相変わらずハイマツ帯は踏み抜き跡が所々にあり気をつけて歩くが、丸山あたりの雪原はたまにはまってしまう。まだまだ登りだしたばかりなのに、独標までの間も息が切れる。初めての岩壁を登れば独標のピークである。

  
西穂高岳

ここからは、まずピークの下りが難所・・・しかし雪のない夏道である。まだまだアイゼンなしで歩く。

いくつかのピークを超えたり、巻いたりして雪付きの壁が出た。ここでアイゼンとピッケルを出す。トレースが階段のようになっている箇所もあるが、年には念を入れて行く。

登りきってしばらくのピークがピラミッドピークであった。


  
西穂高岳

ピラミッドピークからはまた雪がなくなり、ガリガリと嫌な音を立てて歩いてゆく。上から単独者が降りてくる。小屋泊の人であった。小ピークの巻道で挨拶をし、すれ違ってから大きな石を踏み落としてしまう。幸いトラバース道なのでさっきの登山者には全く問題なしとは言え、「こんなんじゃジャンダルムは無理だぁ~」と落ち込みながら歩く。

上を見ると西穂のピークから降りてくる2人組が見えた。頂上直下は左側が岩の露出、右側が残雪の壁であり、2人が岩を降りてくるので雪を登る。基本ザラメの柔らかい雪だが岩の影などは凍っていることもあり、気は抜けない。ここを登りきると狭い頂上に到着した。

  
西穂高岳
西穂高岳
西穂高岳
  
西穂高岳
西穂高岳
  

ここからは西穂のピークに隠れていた、奥穂から槍までの景色が見える。風も強くなく、写真を撮って360°の大展望をしばし堪能する。コーヒーを飲みながら至福の時である。ピラミッドや独標がかなり下に見える。


  
西穂高岳

◆下山

コーヒーを飲んで下山にかかる。直下の急降下は、先ほどの二人と同じく前爪を引っ掛けたり横爪を引っ掛けたり岩を下る。途中、残雪のリッジでイワヒバリが近くまで来てさえずる姿を見て癒される。

下山方向には霞沢や乗鞍が見えている。ピラミッド、独標と順調に降りてゆく。丸山への下りの斜面で、本日の日帰り登山者と初めてすれ違う。

その後はお決まりの西穂ラーメンを食し、雪の調査をしに来た若者と話してロープウェイ駅へ向かう。(おわり)


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