黒法師岳

“どこでも登山道”

  
  

2014年11月23日(日)黒法師岳

~南アルプス深南のシブい山~

  

戸中川ゲート 5:55 → 7:15 登山口 → 8:19 ヤレヤレ平 → 9:26 稜線分岐 → 9:59 黒法師岳 10:15 → 10:40 稜線分岐 → 11:28 頂上 11:45 → 12:21 稜線分岐 → 13:34 登山口 → 14:41 戸中川ゲート

  

「大無間山に行きたい!」と思いながら、このところの仕事の疲れと体力不足を考えて、アクセスが遠く登山も長丁場の山をあきらめて同じく南ア前衛の黒法師岳を選ぶ。とはいえ林道歩きを入れると結構な時間を要すると思われるので、1時半に起きて2時過ぎに出発するという強攻策をとる。佐久間の道は細く曲がりくねっているので、国道でもスピードが上がらない。

  

5時半に林道ゲート前に着いた。先着車は4台で、その間に縦列駐車をする。外はまだ真っ暗である。

ヘッデンを用意し、ゲートのボックスに登山届を出して出発である。最初は林道歩き約6キロである。500mごとの標識が立っている。林道がある谷は西斜面なので稜線の上から明るくなってくる。丸盆岳と思われるあたりをよく見ると、雪が積もっている。

東俣沢を見下ろしながらの林道はきれいに整備されており、我が赤プリでも問題なく走れるくらいである。谷には橋が架かっており、小さいが結構形の良い滝があったりする。

黒法師岳
  

林道歩くこと1時間20分ほどで等高尾根の登山口に着く。

ここからは、途中“ヤレヤレ平”というゆるい部分はあるが、標高差千メートル弱の急登を一気に登る。最初は雑木林っぽいが、次第にコメツガかトウヒか?針葉樹の感じの良い樹林帯を登る。

急登がいったんおさまるところは“ヤレヤレ平”という看板があり、すぐに“市川戻り”という看板が出てくる。そこから1時間ほど急登と格闘すると稜線に着く。

  
黒法師岳
黒法師岳
黒法師岳
  
黒法師岳
黒法師岳

  

笹原が広がる稜線は明るく、右に三角錐の黒法師、左に丸盆岳が見える。

当初は先に丸盆に行ってから黒法師に行くという行程を組んでいたが、体力等で両方いけない場合を想定した時に黒法師を優先する考えから、黒法師を先に踏むことに変更する。

しばらく行くと、大無間山の横に富士山が見えて元気が出てくる。

黒法師岳
  

笹原の踏み跡は意外と細く、鹿道のようである。西側が崩れているところからは急登となる。北斜面なので雪が残り滑らないように慎重に歩くが、特に危険個所はない。

30分ちょっとで広い頂上に着く。基本樹林帯を切り開いたかのような笹原である。ここは1等三角点だが、頭の十字が×になっていることで有名なので早速確認する。

しばし栄養とコーヒーをお腹に入れて出発。

ガレ場の横の残雪が鬱陶しいが、無事通過して分岐に着く。

黒法師岳
     
黒法師岳
黒法師岳
  

丸盆岳に向けてのルートを地図と目視で確認し笹原を進む。

はじめは広いが、すぐに激下りとなり鞍部の痩せ尾根を注意して通過する。危険性は少ない。

鞍部から登るとカモシカ平と呼ばれるなだらかで幅広い笹原を進む。ここの笹は背が低く踏み跡が薄いので“どこでも登山道”状態である。

黒法師岳

  

丸盆岳に向けてのルートを地図と目視で確認し笹原を進む。

頂上直下まで来ると何やら上から声がする。予想に反して多くの人がいるではないか。ピークまではそんなに時間がかからない。男女総勢10人くらいのパーティでテン泊縦走中とのこと。少し話して、聖岳などの景色を堪能して、コーヒー飲んでちょうど出発が同じになる。

途中までご一緒したが先に行かせてもらう。

黒法師岳
     

稜線分岐からは等高尾根を下るのみ。急坂が多いのでスリップ注意である。いつものように膝の負担を軽減するためにストックを使う。

登りの半分の時間で登山口に着いた。これで一安心と思いきや、思ったより足の疲労があり6キロ強の林道歩きがキツかった! 500mごとカウントダウンしながら気を紛らわしたのが現実である。

林道では晩秋の紅葉が楽しめたのも良かった。(おわり)

黒法師岳
  
黒法師岳
黒法師岳
  
黒法師岳
黒法師岳
黒法師岳

トップへ
シーズン1 シーズン2