五地蔵(じぞう)に着いた。しかし五地蔵山ではないらしい。あくまで仏様が祀られている五地蔵のようだ。ちょっとスペースがあったのでここでザックを下ろす。ここまでいいペースだ。
再出発するとすぐに五地蔵山の道標が現れる。実際の山頂はすぐそこ。とりあえずは寄っていこう。
五地蔵山からもいい眺めだ。右は先ほどから見えていた黒姫山。そして左の特徴ある形の山は・・・妙高山だ。アッちゃんが教えてくれた。
面白い形の山だね。あそこにも登ってみたい・・・と思っていたら、妙高山も百名山。恐らく今日の三連休と好天が重なると高妻山の比じゃないよ、とこれまたアッちゃんが教えてくれた。思わず、絶句・・・。
五地蔵山からは妙高山と黒姫山がバッチリ。独特の形の山だ。
さほど広くはない五地蔵山。登山道からちょっぴり外れているので見落とす人も多いだろう。
今日は大混雑だろう、百名山の妙高山。
こちらは黒姫山。高校の時に体験学習でスキー場に来たっけ。
わずかではあるが、残った葉は赤く色づいており、一瞬の紅葉を楽しむ。
まずは一不動避難小屋から最初の目標の五地蔵山に辿り着いた。次は高妻山山頂といきたいところだが、時間的には一不動避難小屋から倍かかるらしい。最後は急登手前で一服して山頂を目指すとするか。
天気もいいし、アッちゃんへのオモテナシは今のところ順調。
ここから先、標高が高くなるに連れて更に絶景に出会うことになる。
六弥勒はすぐだ。ここからは戸隠牧場に下りていく新道の分岐となっている。ここから先、目の前に高妻山を見ながら歩いていくことになる。そして遠くには・・・ちょっと雲がかかっているが、白馬岳・・・あれ?どれがどれだ? ここでもアッちゃんが教えてくれる。白馬三山は右から白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳。また山頂から見てみよう。
六弥勒(みろく)。ここも絶好の休憩ポイント。
こちらが戸隠牧場に下りていく新道。帰りはこちら。
目の前には高妻山。雪化粧はしていない。
遠くには白馬三山。ちょっと雲がかかっているのは贅沢な残念。
更にこの景色にアッちゃんが叫ぶ。妙高山から火打山、焼山を一望。
北アルプスが一望できるということは、かなり標高が上がってきたということだ。七薬師を過ぎた頃には戸隠山から本院岳、西岳と続く戸隠連峰の向こうに北アルプスばかりではなく、中央アルプスまで見えている。
しかし問題は前方の高妻山。最後の登りは結構きつそうだぞ。
あそこまで標高差どれくらいだろう。
七薬師(やくし)。仏様も応援してくれている。
あれが昨年歩いた本院岳と西岳。その先のP1は本院岳に隠れている。
中央アルプスから北アルプスを一望。右手の白馬岳は雲に隠れてしまい残念。それにしても北アをバックに手前に戸隠連峰の稜線。豪快な眺めだ。
八観音を過ぎて九勢至に到着。九勢至で小休止。目の前にはでーんと高妻山だ。ここからちょっと下ってコルから一気に登る。アッちゃんとルートを確認。
しかし、なぁ・・・かなりの急登のようだ。しかし体力は十分。何とかあそこまでは行けるだろう。
と、思っていたのが甘かった。
八観音(かんのん)。山頂は常に見えている。
九勢至(せいし)で休憩。ここから見る高妻山は圧巻だ。
実はここから山頂までの写真がなぜか無い。山頂直下は急登、というよりは随所に岩を掴んで登っていく。しかし穂高のような岩登りではなく、一般的な登山道だ。足下は霜柱が融けたのか、ぬかるんでいるところもあって滑りやすい。それよりもここで上から石でも落とされたらひとたまりもない。人が多い山ではいつもより注意せねば。
九勢至から望む高妻山。最後の急登はいけそう・・・と思っていたが意外に手こずってしまった。
登るのに必死で写真を撮るのを忘れてしまった。気が付くと岩の道は一段落。後は緩やかな登りになった。すると一不動から数えて十番目、立派なモニュメント(?)がある十阿弥陀が現れた。遂に阿弥陀様まで来たか。岩を乗り越えて進むと間もなく高妻山山頂だ。
急な岩場は過ぎたようだ。あとはひたすら登るだけ。
十阿弥陀(あみだ)。さすが山頂手前は立派だ。
ちょっとガスが出てきたか。山頂は目の先だ。
遂に来た高妻山の山頂。さすがに寒く、ガスも出てきている。はやり山頂は人が多い。ちょっとここでは食事は無理か。しかし今日の本当の目的地はここではない。
事前にアッちゃんに確認したところ、この先の乙妻山まで行ってみたいとのこと。時間的には大丈夫か。ちょっとここは人が多いので一旦山頂から離れる。
高妻山山頂。標高は2,352.8m。百名山らしいがそんなのはどうでもいい。ガスが晴れればいい眺めなのだがねぇ・・・。