雨乞岳

奥深い千種街道

  
  

ここからは奥深い秋の鈴鹿の山を味わうことになる。所々指導標が設置されてはいるが、踏み跡は薄く、木に巻かれたテープと合わせて先へ進んでいく。それにしても静かすぎる山だ。

そして最初の分岐。指導標があるからいいものの、無かったら多分見落とすかもしれない。真っ直ぐ行けば水晶岳西のオゾ谷を辿る。ここは左へ上水晶谷方面へ。前方に木をまとめて作った小さな橋が架かっている。

たまにこちらでいいのか?と心配になるが、そう思っていると指導標が現れる。それほど奥深いルートだ。しかしかつては千種街道として近江へ歩かれていたんだと思うとそれなりに交通量もあったのだろう。

雨乞岳

沢に色づいた落ち葉。秋ならではだ。

  
雨乞岳

ここからは気を抜くと迷ってしまいそう。注意して踏み跡とテープを追う。

雨乞岳

オゾ谷と上水晶谷との分岐。ここを見落とすと大変。


雨乞岳

誰が造ったのか? 木をまとめて作った橋。

  
雨乞岳

ここら辺は沢と登山道が入り組んでいてちょっとわかりにくい。

雨乞岳

と思ったら指導標。踏み跡もはっきり。

雨乞岳

これがなかったらちょっと、いや、かなり心配。


  

沢の音が聞こえてきた。立っている指導標を見ると、ここが上水晶谷。ここを流れる水はオゾ谷を経て神崎川、愛知川へとつながる。そう、ここは愛知川の源流だ。

休むことなく先へ進む。一旦上水晶谷から分かれ、今度はコクイ谷沿いに進む。頭の上は色付いた木々の葉。いい雰囲気だ。

雨乞岳

上水晶谷に着いた。ここから谷沿いに登っていけば国見峠に出るらしい。

  
雨乞岳

まさにここが愛知川の源流だ。

雨乞岳

上水晶谷を渡る。チンしないように注意。

雨乞岳

もしかしたら電波通じるのか?鈴鹿の山は道迷いが多発しているらしい。

  
雨乞岳

優しい黄色の紅葉。真っ赤は鮮やかだがこのような優しい色もいい。

雨乞岳

所々赤く紅葉した葉も見られる。


雨乞岳

ルートはコクイ谷からの沢に合流した。


  

沢に沿って進んでいくと、大切な指導標が現れた。ここはコクイ谷出合。真っ直ぐ行けば杉峠、左へ行けばコクイ谷に沿って武平峠からクラ谷のルートに合流する。ルートマップにも確かに記載されてはいるのだが、この指導標ではコクイ谷ルートは廃道と書かれている。いろいろ情報を調べてみると、このコクイ谷ルートはかつては歩かれていたようだが、最近ではルートを示す目印もほとんど無く、道迷いによる遭難も発生しているそうだ。そういえば登山口に道迷いと日没による遭難事故が多発しているという注意喚起の看板もあった。

後日、KUMAクンも雨乞岳に登ったが、コクイ谷ルートを歩いた人に出会ったレポもあるので読んでおいてほしい。余程のことがない限り、このルートに立ち入らない方がよさそうである。

で杉峠に向かうには目の前の川を渡らなくてはならないのだが・・・え? どこ渡ろうか? どこもかしこも渡れそうにない。いや、ちょっと下流の石を伝っていけば何とか渡れそうだ。チンするのを覚悟で渡ったがうまくいった。ちょっとでも増水すると無理かもしれない。再度川を渡って杉峠に向かう。

  
雨乞岳

コクイ谷出合の指導標。コクイ谷ルートは廃道と書かれてあるので注意。

雨乞岳

とは言っても、どこを渡ろうか・・・。

雨乞岳

再度川を渡る。こちらにも指導標。コクイ谷ルートをどうしても行かれる方は自己責任で。


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