雨乞岳

賑わう杉峠

  
  

なんてノンビリした山歩きだろう。よくよく見ると辺りは紅葉で一杯だ。とはいってもあと一週間、いや数日で終わってしまうかもしれない。昔の人もこの千種街道を歩きながら紅葉を楽しんだだろうね。

それにしても杉峠はまだかな? 杉峠から先、雨乞岳に登り、東雨乞岳からクラ谷を下山する。まだまだこの先の行程は長い。ちょっとお腹も空いてきた。しかし、休憩するのに適したポイントがイマイチ見つからずにいる。

まあいいか、このまま杉峠まで歩くも良し、途中休憩できるところがあればガソリン補給としよう。

雨乞岳

空は薄い雲がかかっている。今日はずっとこんな天気だ。

  
雨乞岳

愛知川源流に沿って歩く。紅葉とのマッチングが見事。

雨乞岳

ここは杉の木も多いようだ。もうすぐここも雪の中だろう。

雨乞岳

最後の紅葉。来年木村さんと来ようか。


  
雨乞岳

御池鉱山旧跡に着く。かつてここは鉱山で栄えたひとつの町だった。

どれだけ歩いただろうか。目の前に久々指導標が現れた。

「ここは御池鉱山旧跡」と書かれてある。かつてこの地域には向山・御池・国位・高昌・大蔵の鉱山があり、主に銀・銅を採掘していたそうだ。 明治末期の全盛期には300人余りが働いていたそうで、この辺りには金山神社や高昌尋常小学校の跡も残っていると説明文がある。鈴鹿の山の中にたくさんの鉱山跡があり、かつて一つの町があったというのは知っていたが、まさかその一つに出くわすとは。

ちょうどいい休憩ポイントだ。しばし休憩。再度出発すると、周辺にはかつて存在した集落の跡が多く見られる。ここも千種街道上で賑わっていたのだろう。今はひっそりとして寂しい光景だ。

  
雨乞岳

石段を登ったが、広場には集落の跡らしきものは無い。

雨乞岳

こんな奥深い山の中にひとつの町があったんだ。

雨乞岳

石垣に石段の跡。何人の人が往き来しただろう。

  
雨乞岳

しっかりした石垣。この上に家が立っていたようだ。

雨乞岳

これは・・・鉱石を製錬した跡の残渣の山かな?

雨乞岳

ちょっと離れたところに沢がある。向こう側は崩落で危険。


  

御池岳鉱山跡から歩きに歩き、最後ちょっとした急登を登っていくと、人の話し声が聞こえてきた。どうやらこの上が杉峠らしい。最後一頑張りすると、杉峠に着いた。根の平峠からかなり長く感じられたな。

杉峠ではたくさんの人が休憩、食事をしている。しかし根の平峠からはほとんど誰にも会わなかった。この人たちどこから来たんだろう?

地図で確認すると、どうやらこの先の滋賀県甲津畑から登ってきた可能性が高いかな?

そして目の前は雨乞岳・・・と思っていたら山頂は更にその向こうだった。とりあえず写真撮影を兼ねて小休止。

雨乞岳

ようやく杉峠に着いた。思った以上に長く感じられたが、根の平峠からはちょうど2時間。名前に由来する二本の杉は枯れかかっている。

  
雨乞岳

ここは分岐点。北へはイブネ、クラシに、西へは甲津畑につながる。

雨乞岳

そして南側は雨乞岳。しかし山頂は更にこの向こう。左手奥には御在所と国見がチラリ。


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