雨飾山山頂から日本海を俯瞰する。それが実現したとき、言葉は何も要りませんでした。
戸隠山へ出向いた翌10月20日。天気予報では(20日の天候いわく)曇/雨がずっと表示されていたものいきなり晴れマークになるなんて!! く~っ! 連休を頂いて1日目は戸隠山、2日目は雨飾山という行程を踏みたかったわい! とボヤいても仕方がない。不経済(高速代もばかにならない)...と分かっていながら日時を改め10月28日雨飾山へ出向きました。
雨飾山を知ったのは、図書館で借りた本(信濃毎日新聞社刊/信州美しき百山)がはじまりでした。冬は雪深くそれ以外は、名前の如く雨を飾るように雨天であることが多いとか? しかし快晴のとき山頂から日本海を見ることができる。
山頂から海が見える...どんな景色なんでしょう。その景色を見てみたい...いや、見にいく。これがす~さん流(笑)。それにそこから見える白馬岳もきれいである情報を仕入れた直後でもあり (笑)。
寒くなければ、ナイトハイクして山頂から朝陽を拝もうかと。しかし先週この山で、くまを見たという記事をネットで眼にし夜道くまさんと遭遇したらおっかない! あれ? 夜道でなくてもおっかないか?! くまさん然りだけど、何よりも人がいちばんおっかない。
どのみち梓川SAで眼がさめたのは5:50am。既に朝陽は昇ろうと遠くの方でスタンバイ。そんなわけで登山口に8:05amとりついたのでした。
某酒造会社の寄付によってこの山も整備されている。戸隠山の避難小屋のお手洗いもこの会社の寄付によって整備されていたなぁ...ってことは、この会社のアルコールの売上げは山の整備に...。あれ? 別にアルコールでなくてもソフトドリンクでも良し(笑)? 最近ではシリアルも扱っているこの会社。ん? 食べ物と飲み物とでは、売上げは別になるか?。
ま、いいか。そんなに真剣に考えなくても(笑)
ブナ平でスパッツを装着。スパッツ持参して良かった~! ちなみに、紅葉は先週がピーク(戸隠がピークだったため)。だからほとんどの木々が既に落葉。枯れ木も山の賑わいと言いますから、す~さん的にはこれでいいのさー。紅葉シーズンでしたら人、ひと、ヒト...それ避けたかったし。
そんなわけで、ここまでが平たんなハイキングコース。ただ道幅いっぱいにぬかるんだ個所がいくつもあり、歩行の妨げになる。
隙のないぬかるみ状態。
お~っ!! 雪が降っていたわけか。それが溶けて道がぬかるんだ。影の部分は雪が解けずに残っているわけか~。
そんなわけでブナ平から徐々に勾配がはじまり登山らしさを味わってゆくのでした。そしてだんだん沢の音が近くに聞こえてきました。
荒菅沢到着。見事な落葉です(大笑)。どの景色もそうですがす~さん画像は携帯カメラなので、臨場感に欠けますがやはり本物をじかに見るっていいですね。圧巻です。
山頂に行くには、この沢を渡った向こうにある登山道を辿っていわけですが... 真正面から登れないか?
つまり...
布団菱の谷筋を上がって、山頂へいけられるなら険しいルートになる印象はあるけど おもしろいかも~(技術ないくせして)と思うのでした。
帰宅後、雨飾山の情報を再度見てましたらありました! 布団菱からのルート。ちなみに深田久弥氏は布団菱から登られたとか! その足跡を辿る意にて同じルートで登攀される方もおられるのですね。すごいなぁ。いや、技術をお持ちで羨ましい!!
荒菅沢を渡り笹平を目指すまで、傾斜のきつい道を歩みながら、こりゃ下りもきついなぁーと想像してましたらさ~ぁ!!やってまいりました!!! 雨飾山核心部(?!)である笹平手前の岩場。
シーズン中はこの辺り、ものすごく渋滞するようですね。
殊に梯子は譲り合いがないと、大変なようで...
そんなわけで笹平到着。夏は花も咲き、綺麗な場所のようですね。
笹平を経由する途中、下山される方らとすれ違った折こう言われました。
「頂上付近、危ないから注意して」「雪でがちがちだから、滑るから注意して」
ありがとうございます。分かりました~!!
山頂手前。巻くような登山道の途中、荒菅沢を上から見下ろす場所がありました。粉砂糖をまぶしたかのように見える景色を見ながらドーナツが食べたくなりました(笑)。
この場所あまり覗き込むと、頭から落ちそうで危険ですね。
山頂まで30分。あと少しです!! 大綱コース。グリーンのロープが張ってあったけど、通行不可?
ここを登り切れば山頂!! 目標はすぐ眼の前のはずですが...
粉砂糖のように見える雪は、遠くから眺めた印象に過ぎず、足元に迫ったその雪は所々でありながらも溶けて固まり、踏まれて固まりアイスバーンと化していたのでした。そのため、慎重に足を置かなければ滑った勢いで転げ落ちる(ナイトハイクなんぞしてたらたぶん...)。
アイゼン...車のなか(涙)。そーゆーことか!! すれ違った皆さんが、教えて下さったことは!!
水で濡れたところが苦手に加え、それが凍り固まったところを行く...。
何事も経験は大事ですが、正直このまま引き返そうと思いました(大泣)。しかし下山される方らを見て登頂されたことが羨ましくも思えてしまいました。
そんなわけで、アイゼンのない状態でキックを試みるもの(オーバーアクションですが)凍てついた山肌はまったくびくともしない。ストックのゴムキャップを外し、突き刺してみるものこれも効かない(良い経験が出来ました)。こぅなれば慎重に行動するしかない。3点支持の如く手足を駆使したのは言うまでもなく、眼の前に迫る山頂へすこ~しづつ近づいていきました。その登山道は双耳峰である雨飾山の北峰へとつながっており...