林道出合からは再度急な下り。ここは以前にも新緑のトンネルを下っていったのを鮮明に覚えている。しかし今日はまだまだ。
ここが鮮やかな緑色になるのは一か月後だろう。所々にも春の息吹は感じられる。これが植物ならいいんだけどね。獣の息吹だと・・・ちょっと警戒。
林道出合から更に下っていく。
往きでも見かけたタムシバの花。
ここは緑色になると見事なトンネルになるよ。
多分タチツボスミレ。ちっちゃいな。
なんだかんだ言ってるうちに登山口に到着。しかし最後の難関が待っている。
往きでいきなり沈した沢渡り。しかしもう石は乾いていたので難なくクリア。よっしゃ、終わりよければすべて良しだ。
しかしここから車のところまで歩いていかなければならないんだよね。山頂で会った若い男性はここまで自転車を持ってきていたそうだけど。
さっきまで青空だったのが気が付くと雲が広がっている。雨は降らないだろうが、早く登っておいてよかったな。さ、林道歩きだ。花を見ながら楽しんで歩こう。
最後の難関。今度は沈せずにわたることができるか?
難なくクリア。どーだい!って当たり前か。
ここで登山口に帰還。
登山口をバックに恒例のサムアップ。今日も無事に下山した。
さーて、時間にして一時間もかからないだろうけど、ちょっと退屈な林道歩き。しかし新穂高から白出沢出合まで歩くの考えたら半分ほどだから、まあいいか。
途中でいろいろな花や木に出会う。しかし厄介なのは往きに出くわした熊だ。今は日もすっかり昇ったので山にいるだろうが、いつ何時出くわすかわからない。四六時中鈴は鳴らしているけど、熊にとって最も人間を意識させるのがやはり肉声らしい。鈴を鳴らすのと同時にたまに大きく声を出しながらペースよく進んでいく。
朽ち果てた看板。誰か作り直さないかな。
ここからちょっとの間林道歩き。
これはコゴミかな?
何の木の芽なのかわからん。
これはキケマン。アスファルトの隙間からも生えている。
あちこちに咲いていたヤマブキの花。
天気はちょっと薄曇り。前にも後にも自分だけ。
往きで見た車止めの石だ。
オオカメノキの花らしい。
ヤマザクラ。ちょっと遅い花見といきたいところ。
ムラサキヤシオ。見たのはここだけ。
土砂災害の跡。やっぱ車で入るのは危険だ。
キケマンとムラサキケマンの花。
歩くこと50分。目の前に黒いゲートが現れた。ようやく車のところに到着。結局帰りは獣に出くわさなかったよ。無事能郷白山から帰還。お疲れ様でした。
能郷白山は奥美濃の盟主であるとともに、信仰の山だ。加賀白山を開いた泰澄上人が加賀白山の山頂から見渡した時にこの山が目に留まり、白山権現の分祀を思いつき、開山し祠を祀ったと伝えられているそうだ。(Wikipediaより)
雪が融けて夏になって、紅葉の季節が過ぎるとまた雪に覆われる。しかしいつ何時もここの神様は能郷はもちろん、美濃の国を見守っていてくれている。一時、この祠が倒壊したときがあったそうだが、地元の人々によって建て替えられたようだ。これも記憶違いかもしれないが、能郷の集落で奉納される能も過疎化や後継者の問題で存続が危ぶまれているようだ。それに合わせて熊野白山権現社の祠の改修も今後はなされないと聞いたことがある。もしそれが本当なら、山に登る者で資材を分けて運んだらどうだろうか。
そういえば、ちょっと前に中央アルプスの山小屋の西駒山荘でも建て替えに伴って登山者がレンガを背負って小屋まで運び上げるというイベントをやっていた。
能郷白山の神様もこれまで数えきれないほどの登山者を見守っていてくれた。ここで恩返ししてもいいと思うのだけどね。
ようやく着いた。ゲートだ。
これにて能郷白山の山行終了。久々ながら頑張った。
いつの間にか車がいっぱい。路肩駐車もいたくらいだ。
これから自撮りもやっていこう。
帰りに能楽堂のある白山神社に立ち寄る。4月13日にここで能の奉納があったが、今はひっそり。
ところで、ここに電話ボックスがあるが、何と電話ボックスではなく、登山届所だった。
能郷白山に登る方は登山届をお忘れなく!!
バス停横にある登山届所(電話ボックス改)。気が付かなかったよ。
能楽堂のある白山神社。数日前に能の奉納があったようだ。