恵那山

山頂から中央アルプス

  
  

水場を過ぎても石がゴロゴロの登山道は変わらない。そればかりか残雪も多くなってきた。遂には辺り一面の積雪。登山道がわからなくなってしまった。しかしよくよく見るとトレースがかすかに残っている。トレースを辿って進んでいくが、たまに踏み抜いた跡がある。と思っていたら自分もいきなりズボッと膝当たりまで踏み抜いてしまった。アビナイアビナイ。

雪の上を登っていくと前方に小屋が見えてきた。恵那山頂避難小屋だ。平日にもかかわらず3つのパーティーが休憩している。しかしどこのルートから登ってきたんだろう?

  
恵那山

登山道にも残雪が目立つようになってきた。

恵那山

踏み抜いた跡。この後、自分もズボッ!!

恵那山

結構雪は多い。トレースを辿りながら進んでいくが、軽アイゼンを付けるほどではない。

  
恵那山

登った先には小さな小屋が現れた。

恵那山

更にその先には大きな小屋。恵那山頂避難小屋だ。

恵那山

ここは神坂峠からの前宮登山道も合流している。


  
恵那山

避難小屋裏手にある岩場。ここからの見晴らしはよさそうだ。

避難小屋の裏手には見晴らしの良さそうな岩場がある。そこに登ってみると、おお! 見たかった中央アルプスだ。これだけでもここまで登った価値有りだ。

岩場で写真を撮ってあげたお父さんに山頂のことを聞くと、三角点はもうちょっと南東側に、最高点は逆方向にあるらしい。ここは一旦三角点に行ってみることにしよう。とはいってもその方向は大量の残雪・・・。

だ、大丈夫だよね。

  
恵那山

中央アルプスが一望。今日はこれが見ることができたのでよかったよ。

恵那山

さて、下りて三角点へ行ってみるか。


  

恵那山の別ルート、広河原ルートの方向に三角点はあるようだ。目の前は残雪が横たわっているが、締まっているので雪面を踏みしめながら登っていく。この先雪が無くなったと思ったらまた現れての繰り返しだ。

途中でいくつかの祠があり、最後に大きな祠を通り過ぎると展望台がある三角点に着いた。実質の恵那山山頂だ。

恵那山

三角点はこちら。広河原ルート方面だ。

恵那山

残雪の山を越えると雪はすっかり無くなっていた。

  
恵那山

途中に現れた祠。山頂周辺にはこのような祠がいくつかある。

恵那山

前方に比較的大きな祠だ。

恵那山

ここを過ぎたところが展望台のある三角点。

  

三角点は広場となっており、ここで昼食も取れそうだ。しかし周りは灌木に囲まれて見通しは悪い。展望台にも登ってみるが、先ほど避難小屋から見た中央アルプスさえ見えないほどだ。

さらには虫もブンブンとまとわりついてくる。こりゃタマランということで早々避難小屋に戻ることにした。

そういえば木村さんが恵那山は景色は望めないよ、と言っていたっけ。

あとからわかったことだが、避難小屋にいたほとんどの人は広河原ルートから登ってきたようだ。広河原ルートは2001年に開通した、恵那山の登山道の中でも比較的新しいもので、アプローチが最も短いということで人気のある登山道ということだ。

恵那山

三角点のある広場。頑丈な展望台もある。

  
恵那山

周りは灌木に囲まれて見通しは悪い。

恵那山

恵那山の三角点。コレクション整理しなきゃね。

恵那山

展望台に上がってもこの有様だ。

  
恵那山

三角点から再度避難小屋に戻ることにしよう。


再度残雪を乗り越えて山頂避難小屋に戻る。前宮登山道をちょっと進むと右手に先ほどと同じような祠が現れた。その奧に踏み跡が続いているので進んでみると・・・ここからも中央アルプスが絶景だ。ちょっと身を乗り出して左を覗いてみると、御嶽や乗鞍岳も見える。残念なことに北アルプスはガスか雲がかかっているのか、確認はできなかった。

前宮登山道の先は雪解け水のせいか、登山道は池のようになっていたのでこの先進むのはやめておく。

十分に景色を満喫した後、避難小屋前に戻ってお昼ご飯とする。し、しかし大量の虫にウンザリ。ディートの虫除けも全く効果がないので、早々に切り上げて下山することにしよう。

  
恵那山

祠の裏手から見た中央アルプス。是非拡大写真でご覧あれ。


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