木村さんと登山を始めたばかりの頃は山のルートに関する情報も少なく、周りに詳しい人もいなかったので、もっぱら情報収集は山の本とインターネット。山行記録のサイトは数多くあれど、本当に自分がほしい情報は意外にも少ないもの。その中でも岐阜を中心としたレポートが数多く掲載されており、かつ非常に参考になるサイトを見つけた。
相互リンクさせていただいている「むっしゅ~の野遊び録」。山行録を見ると、シンプルながら非常に見やすく、かつ知りたい情報がピンポイントでわかるので、山に登る前には必ずチェックするサイトである。
その中の掲示板で槍ヶ岳登山完了を書いたら、むっしゅ~さん曰く、「僕はせいぜい揖斐の鎗ガ先ですが、・・・」。
よくよく山行録を見ると、むっしゅ~さんは鎗ガ先にいろいろなルートで何度も登られている。これは自分も一度登ってみるしかない。むっしゅ~さんはこの山を知り尽くしているであろう。そう、鎗ガ先は「むっしゅ~さんの【俺山】」なんだ・・・と勝手に思い込みながら新年早々奥揖斐にのこのこ出かけたのであった。・・・寒いの苦手なくせに。
実は元日の登山は鎗ガ先を予定していたが、思いがけない降雪のために各務原アルプスに変更していた。それから一週間後、奥揖斐はどれだけ雪が積もっているだろうと思いながら登山口手前の閑窓寺に迷いながらも何とか辿り着いた。結構雪は積もっている。閑窓寺から奥の道は除雪されておらず、車は無理。お寺の入り口に車一台停められるスペースがあったので、ここから出発。それにしても寒い・・・。
閑窓寺から雪の積もった道をちょっと歩くと行き止まりになる。ここが登山口らしい。雪と木々で最初はちょっとわからなかったが、よくよく見れば踏み跡がある。ちょっと登って沢を渡ったところから本格的な登り開始。
見上げると確かに木々の中、ルートらしきものが続いている。しかし、かなり雪は深そう。こりゃ引き返すの覚悟だな。
閑窓寺入り口の駐車スペースに停める。結構雪積もってる。
閑窓寺入り口。ちょっとここでお手洗いを貸してもらう。
鎗ガ先方面。果たして山頂まで辿り着けるのかな?
最初は沢を渡る。雪で滑らないように注意。
ここを登っていく。テープのある方向が登山道。
ルートはわかるのだが・・・思った以上の積雪だぞ。
予想以上に雪は深く、足が埋もれてしまう。これはスノーシューが必要だ。向かう先には獣の足跡が点々と続いており、ルートを見失うことは無さそうだ。でも、かなり不安・・・。
獣の足跡が続いている。ここが登山道なのだろう。
うーん、この先大丈夫かな・・・?
ツボ足をつくりながら登っていく。体力がどんどん減っていくぞ。