杓子平から緩い下りが続きましたが、すぐに急な坂になります。周りはガスでせっかくの槍ヶ岳や穂高連峰の姿はこれっぽっちも見えません。
左手に尖った山が見えます。もしかしてあれが笠ヶ岳山頂?
方向的にはこちらですが、こんなに近かったっけ?(やはり考え甘かった・・・)
まさに地獄の急登です。見上げると岩に付けられた印が転々と見え、はるか先に続いています。周りはガスが一層濃くなってきました。
稜線にはいつ出ることができるのか? いったい何処まで登るのか・・・?
小さな看板が見えました。笠ヶ岳と抜戸岳の分岐の看板です。どうやらここで登りは終わりのようです。後から来た木村さんはかなりつらそうです。「ここ? 着いた? もう登らなくてもいい?」
分岐から先を見ると登山道が続いているのが見えます。遂に稜線に出ました。さすがにちょっとここで小休止。
「ここまで来たら楽勝だぜ。稜線をしばらく歩けば笠ヶ岳山頂はすぐそこだ。」 これも甘かった・・・。