養老山

養老山

  
  

平成24年2月5日(日)曇のち晴 単独

<タイム>

P 8:08 → 滝 → 尾根 → 峠 → 10:30 小倉山 → 11:30 頂上 12:00 → 小倉山 → 13:30滝 → P (注:時間はおおよそです)

  • 1月の謹慎を解いてからの初山行となり、いきなりアルプス級は難しいが・・・でも、箔のある山には行きたいとの思いで伊吹山を選び、朝5時半に出発した。東名名神を走って関が原インターで降り、ファミマで買い物をして登山口へと近づくと駐車場のおじさんが「ここへ停めな!」かな~と思えば『入山禁止~』である。最近の大雪でベースの雪にかなりの量の新雪が積もり、さらに急に暖かくなったことで雪崩リスクは高いとは考えていたが、禁止までは予想外 ┐(‘~`;)┌ 少し考えて代替を養老山と決めて伊吹を離れる。3合目まではOKとのことだが、そんな中途半端なのはイヤだとあっさり諦めである。

    1時間もかからずに養老公園の駐車場に着く。入口は開放で、駐車代も回収されない。先客が1台あり準備中である。いつものようにダラダラと準備をしていると団体さんが先行して行く。8時過ぎに出発するが、カメラがSDカード不良にて無用の長物となってしまう。仕方なくまず登山口を探す。舗装路でかなり迷った挙句に養老の滝に到着し、滝を巻いて林道を上がって行くことを理解する。観光用のリフトの上で団体さんに追いつき道を聞かれるが、自分も自信がないことを告げ先行する。

    ちょうど滝の上部に出て渡渉となる。そこは堰堤だらけで、有名な”養老の滝“の上のあまりに人工的な光景にがっかりする。ようやくそのポイントからが本格的な登山道となる。雪はしっかりと積っているが、トレースがあり歩きやすいし軽アイゼンも不要である。尾根のトップに向けての斜面をジグザグに登って行く。体力以外は特に問題なし。北西側には笙ヶ岳方面が見えており地図をみるとあせび平と思われる。

  • 登りきったところでベンチがあり、そこからはしばらく緩い尾根歩きである。少し開けた道で左前に三方山と思われるピークが見えるが遠方の眺望はない。

    すぐに展望のない暗い樹林帯になり角度は急になる。そこを登りきると三方山と笹原峠との鞍部に出る。

  • ここからは急登はなく、さらにトレースをたどるが、相変わらず足跡から本日の先行は1人のみと思われた。笹原峠は稜線の鞍部で広場となっており、右旧牧場、左小倉山頂となっている。小倉山のトップには1名の姿があり、ピーク直下ですれ違う。

    間もなく展望の良い小倉山に到着するが、伊吹山は笙ヶ岳で見えないようである。南を見れば山頂方面が見え、頂上らしきピークは樹木に覆われている。

    展望の東屋が稜線をはずれた西側にあるようだが、無視して急ぐべく一呼吸おいて出発しようとする。が、しか~し!トレースが全くないのである。前置きが長かったため時間と体力に余裕がないので、ここは奥の手スノーシューの登場である。

  • 最初はウサギのトレースが登山道らしきところについており、途中で潅木の中に消えていたりする。次の小ピークとの間で登山道がわからなくなり、ここは何でもありの雪山!木のないところをまい進したが、ピークを越えた時点で失敗したことに気づく。

    潅木が一面覆っていて下れないのである。もちろん、抜けていくことを考えてもがくが、木のたもとはしっかりと積っていないことが多いため股下まで沈むことが多い。スノーシューで沈んでしまうと抜くのがツボ足よりはるかに困難である。もちろんストックを持っている手首までも埋まることがあり、ここは鞍部まで引き返すことにする。

  • 後からわかったことは、全てピークは頂上に向かって左を巻くことである。しかし、里山といえども小雪庇があり、夏道を想定していると難しいところもあるため適当にルートファインディングする。地図では見ていたが、しっかりした林道が頂上直下まで来ているのには驚いた。もちろん、かなりの積雪がありジムニーでも無理である。

    そんなこんなで頂上に着いたのは、小倉山から夏道で15分のところを約1時間後のことであった。案の定展望がなく狭いなかで、雪を固めて座る場所を確保しての昼食である。

    おにぎりをほおばっていると、何やらにぎやかな話し声が聞こえる。さっきの団体さんがトレースを追ってきたかな~と思うが、なかなか来ない。結局30分ほどで折り返し出発する。

自分のトレースを踏み返し歩き、帰りは楽である。行けども行けども団体さんとすれ違わないのでおかしいと思っていると、途中の小ピークから小倉山の上に団体さんが見える。はて?さっきの声の主は?小倉山の会話はここでも聞こえないぞ?・・・でも途中で解明!途中まで来て、自分が大きく間違えたトレースに騙され、ツボ脚で余分な歩行を強いられてしまい諦めたのだろうと・・・なんか申し訳ない気分であるm(_ _)m

小倉山に戻るころには単独や団体さんがどんどん登ってきて、下りのトレースは硬くなっている。ここは、4本爪でさくっと行こうってな訳で駆け下りる。尾根の分岐までは一気である。手前で、さっきの団体さんと思われる方々を抜くがスノーシューで頂上に着けたかどうか聞かれた。トレースの話が出たら「ごめんなさい」しようと思ったが、特になく心の中で「ごめんなさい」した(苦笑)

  • 尾根の分岐ではダイレクトに尾根を下りたかったが、踏跡もしるしもなく、夜の会合に余裕がなくなったら困るので、滝上部へと来た道を降りる。急斜面をジグザグに降りるが、ミニ雪崩が道を横切っている。

    伊吹は大丈夫だったのだろうか?と思いながら下り、頂上から1時間半ほどで養老の滝へ戻ってきた。「温泉行く時間プラスアルファの余裕がある~尾根下りに挑戦したらよかったぁ」とあとから思っても仕方ないのである。付け加えて「登りのほうが簡単だな~」ってさらに無駄なことを思ってしまう。

  • 観光地点に戻ると日曜でも客はまばらである。出発時には3台だった駐車場には意外にも駐車車両は多いが料金は無料であった。

    すぐに養老温泉ゆせんの里に向かい温泉に入る。温泉設備や宿泊設備が整っていて綺麗なところであるが、入浴料が1500円には驚いた。ただし、次回500円で入れる割引券がもらえた。この1000円の差は何なの?でも500円ならまた行こっ!

    (おわり)


トップへ
シーズン1 シーズン2