大峰山

大峰山-山上ヶ岳-

  
  

平成24年5月4日 単独

大橋茶屋 9:47 → 10:21 一本松茶屋 → 10:43 お助水 → 11:05 洞辻茶屋 → 11:20釣掛岩 → 11:40 頂上 → 11:51 西ノ睨岩 → 12:05 洞辻茶屋12:20 → 13:20 大橋茶屋

今年も短いゴールデンウイークがやってきた。実家へ行く時に立ち寄る山を物色していたら百名山の大峰山が浮かんできた。一言に大峰山と言ってもひとつのピークを指すのではなく、いわゆる山域の名称のことであるみたいだ。で、その中の入口に位置する山上ヶ岳を選定した。時間的に余裕があれば稜線続きの稲村ヶ岳行きも想定した。


  • 大峰山
  • 大峰山
  • アクセスをナビ任せにしたら、吉野山の繁華街に入り込み時間がかかる。さらに対向できない山道を素掘りの不気味なトンネルで峠越えまでしてやっと洞川の温泉街に着く。温泉街から少し山中へ入っていくと大橋屋という店の前に駐車場があり、車を停めると千円を徴収される。すでに雨が降り、支度をして出発すると10時に近い時間になっていた。

    川を渡って山門がありお墓の先には登山口があるが、鳥居のような「女人結界門」とかかれたゲートがある。この山は女人禁制の山ということであるが、男女雇用機会均等法が存在する今日にそんなことがあっていいのであろうかとちょっと疑問に思う。しかし、実際女性の登山者は皆無であった。ちなみに昔は北アルプスの立山も女人禁制だったらしいが、今は関係なく万人が登っている。

  • 大峰山
  • 早い下山者に「こんにちは」と声かけると「○×△※~」・・・ん!?いつもと違う様子である。この山は修験者で有名な山であるが、たしかに長い木の杖を持った白装束の人が多い!おまけに法螺貝の音も聞こえる。いつも見かける“山”の格好をした人も少ない。

    よく聞いていると「お参り~」って言っているのである。照れ屋のわたくしはなかなか「お参り~」が言えないが、雨の天気でもGWということもあって登山者は多いためさすがに慣れてしまう。しかし、確かに白装束が一番多いのだが、ジーパンの男性も多いのが気になる山である。

    道中には○○辻というポイントがいくつかある。そこにはそれぞれ休憩できる建物があって、登山道はその中を通過するようにできている。

  • 大峰山
  • 大峰山
  • 一本茶屋を過ぎてしばらくのお助け水がちょうど中間地点である。さらに進むと法螺貝を吹いている修験者団体に追いつく。新人さんがいる様子でペースが遅いため、何回かに分けて追い越しをさせてくれた。

    団体さんのリーダーっぽい人が「そろそろ・・・」というと大きな拠点の洞辻茶屋に着いた。

  • 大峰山
  • 大峰山
  • 大峰山

    洞辻茶屋をすぎてもうひとつの茶屋を抜けると、ルートが左右に分かれて、岩場のある左ルートを選ぶ。このあたりから、相変わらずのガスガスに加えて風が強まってくる。鎖場も出てきて登りきると鐘掛岩であるが展望もないため次を急ぐ。

そこを過ぎ、岩場をいくつか越えるとほどなく山頂部に着く。修験者の宿らしき建物がいくつかあり、山門をくぐると本堂のある広場に着いた。その奥に少し高くなった場所があり、そこが1等三角点のある頂上であった。

  • 大峰山
  • 大峰山
  • 大峰山

  • 大峰山
  • 山頂部から南西に伸びる稜線を行くと稲村ヶ岳へ行けるが、今日の風雨と視界では今までの歩きやすい道と違い時間切れや道迷いが考えられるので、あっさりと諦めてしまう。「まあ、それが正解だろう」と自分で慰める。

    そうと決まれば駆け下りるのみ・・・「あっ、お昼ご飯食べてなかった。」山頂部で食べられる場所を探すが、この天気の中では適当なところがなく屋根のある洞辻茶屋まで行くことにした。途中、有名な西ノ睨岩があり覗いてみるが、ガスで何も見えないなか突風が吹き上げ危険なため即退散する。

  • 大峰山
  • 帰りの道は尾根の西側のトラバース道であるが、バカ丁寧な階段がつけられていて余計に歩きにくい。2パーティをパスさせていただいてさらに降りていくと、何やら大きな声が聞こえる。登りに抜いてきた団体が石碑の前でお祈りのようなことをやっているのである。

    見過ごして下りると程なく洞辻茶屋の上の分店?に着き、荷物を降ろしておにぎりをほお張る。屋根と壁があって休憩には非常にありがたい。しかし、大荒れの天気のなか正午を過ぎても修験者は続々と登ってくる。

おにぎりを食べ、温かいお茶を飲んで再び下山にかかる。登山道は登りの時より大勢の人が歩いたためグチャグチャになっている。今春は“東海からLet's go”というトピの山行で霊仙山や藤原岳における泥との戦いを経験していたおかげで飛ばしながらでも問題なし! 休憩なしで大橋茶屋に到着する。今日は悪天候の中でも体力が安定した山行であった。来年は最高峰の八経ヶ岳でも目指そうかと考えながら大橋茶屋で天ぷらうどんを食べ、この地を後にした。

帰りは明日香村の史跡の近くを抜けて奈良に向け北上するが、天気が悪く人出が少ないようで渋滞もなくスムーズに移動できた。

(おわり)


トップへ
シーズン1 シーズン2