風越山~天狗山

風越山~天狗山

  
  

登山日 2011年4月17日(日)

自宅を5:35出発

林道P 7:30頃着 → 出発 7:55 → 9:10風越山 → 展望台 → 1,880ピーク → 1,784鞍部 → 11:39天狗山頂直下なぎ → 12:45天狗山頂上 → 15:00 1,880ピーク →15:34風越山 15:39 → 16:18 林道P

  • 林道登山口からは階段になっているがすぐに終り、急登がはじまる。自然林であるが、笹などの藪も少なく登りやすい。途中リスが出迎えてくれた。急登が終わると森林が途切れ、ススキばかりの展望の開けたところを行く。上松の町や御岳が綺麗に見える。糸瀬山にも見守られながら登ると再び樹林帯に入り踏み跡や北斜面に雪が出現する。踏み跡の雪は時折凍っていて滑りやすいが、斜度がなく問題なし。目的の蕎麦粒岳が見えるが遠いし高い。

    間もなく風越山頂上に着くが展望は中央アルプスの麦草岳から三の沢岳までが林間に見えるのみ。展望台があるとのこと、次のピークの方向なので2等三角点の写真を撮ってすぐに出発。5分ほどで到着…でも明るい場所を想像していたのと違い、林の中で中央アルプス方面が開けているのみ。でも三の沢岳が圧巻!で、宝剣岳、木曽駒、牙岩(多分)が勢ぞろい。

次の1,805m~1,880mピークに差し掛かる頃よりバサバサの雪が気になる。何回も膝上まで埋まり、ラッセル状態で緩斜面ながらバテバテになる。ピークを越えてからも埋まる埋まるで尻セードをしようにも木々が多くて意味がなく、時間が気になり始める。鞍部に向けてヤセやせ尾根になるが結構危なく南側が切れ落ちているが、その部分が笹で見えにくいので慎重に進む。最鞍部では急降下&急登であるがヤセ尾根であり雪が凍っている。ここで断念しようかと何度か思うが、踏み跡の横を藪漕ぎする(ここは若干厚みがある)。氷の急登と藪漕ぎの連続が続き、時間のことや帰りのことを考えてまた断念を考えるが、ここではすでに蕎麦粒岳を諦めて目標が天狗山になっている。なぎに来ると南側が何もなく切れ落ち、滑ったら果てしなく落ちていきそうである。高所恐怖症の僕はビクビクしながらギリギリの踏み跡を行く。地震が来たら…

なぎからは100mくらいの急登であるが、ルートファインディングしながら(全面的に赤印がついていて助かるが雪の状況で変更も必要)行くが、とうとう雪と岩のミックスで落ちたら谷底ってところに来た。結果的にわずかだったが、10本爪とピッケルを出してちょっとしたクライミングになる。樹林帯で木があることと、アイゼンが利いてくれたので無事登れた。下山は山頂直下も意外に簡単に降りれた。なぎの近くでアイゼンをはずし、また土と氷のミックスにビビリながら進む。

1,880mピークへの登り返しはさらにバテバテで10歩進んで深呼吸を繰り返す。この辺りから、下山時刻は16時過ぎを設定する。行きより雪がやわらかくなっているため、自分のトレースでもさらに沈み、半ベソ状態となる。ストックもバスケットが小さいため手首まで沈み、ついに曲がってしまう。風越山からは膝の痛いのも無視して急降下(ストックがあるからできる事)し、予定通り行かなかった8時間ちょっとの山行が終わる。下山開始頃より南風が強くなるが、冷たくなく寒さの問題がなかったのが唯一の救いである。

結果的に夏に行けばよい山であった。藪漕ぎがちょっとましだった程度だと思う。(終わり)


トップへ