大門山

五箇山の山へ

  
  

2011年10月2日(日)奈良岳~大門山 曇時々晴、雨

【コースタイム】

ブナオ峠 7:11 → 8:09 分岐 → 8:27 赤摩木古山 8:35 → 9:29 見越山 9:34 → 9:58 奈良岳 10:11 → 10:36 見越山 → 11:41 赤摩木古山 11:58 → 12:17 分岐 → 12:28 大門山 → 13:22 ブナオ峠

奈良出身の私が奈良岳の名前をインターネットで知り、白山山系と知り無性に行きたくなった。ちなみに大門山は300名山で縦走できるとのこと。実はやっぱり“名山”が気になるのである。登山口のあるブナオ峠へは五箇山ICで降りてすぐの林道から・・・遠い割にはアクセスしやすいのも決めた理由である。

ずっと天気予報とにらめっこ! 2日の天気予報はコロコロと変り、初めは悪い予報だったのが前日に晴マークが出たので決定!

土曜日は出勤日で、仕事を終えて速く帰ろうとするがお呼びが掛かる。結局職場を出たのは20時を回っていた。食事をして風呂に入って、次の日3時過ぎ起床で4時には出発! またまた新聞が読めません。

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  • ブナオ峠には7時前に到着。林道入口には“通行止め”となっているが、なんてことなく峠から先が通行止めなのである。全面的に舗装されておりほとんど問題なし。林道の途中に剣が見えて今日の天気のよさを喜ぶが、峠に着くとだんだん怪しくなってきた。

    先客は車2台、準備していると1台やってきて先に出発された。ほとほと準備に時間が掛かる人間だ。なかなかエンジンが掛からないままブナの樹間を登っていくとドロドロの場所が出てくる。やはり天気は良くないんだと思うが、稜線の分岐に出ると雲が高く雨の心配は少ない様子だった。大門山は従走路の反対側なので、急きょ帰りに残すことにした。

まず赤摩木古山に到着。“あかまっこ”と読むようだ・・・なぜかソウルで飲んだ美味しいマッコリを思い出してしまった(-o-;)。展望は良いが、曇が多いため近くの山と乗鞍らしきがぼやーっと見えるくらい。北アルプスは雲に消えてしまっている。時間が早いが折り返してからの休憩を予定するため、次の見越山へと急ぐ。

見越山は台形のドシッとした山である。その横に目指す奈良岳、さらに奥には迫力のある大笠山、その左肩に笈ヶ岳~ワクワクする。時間と体力に問題がなければ大笠を目指そうかと野心が出てくる。そうこうしていると前の男女2名パーティに追いつき、何処まで行くかを聞くと同じ奈良岳に行くとのこと。曰く奈良から大笠は3~4時間で往復できるとのこと。とりあえず奈良岳に着いてから考えようと思いながら進む。この稜線は今日のコースで一番長く、4ピークほど越えるため帰りも同じくらい大変である。しかも各山の頂上直下はかなりの急登であり、また見越山の直下は岩が出て濡れているため、帰りの下りが困難そうであった。見越山のホントの頂上は稜線から離れたところにあるが、踏跡なくすぐに諦めた。

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  • 見越山からも急坂で一旦ドンと降ろされる。従走路はナナカマドなどの潅木ばかりで明るく、風をさえぎってくれて快適である。奈良岳頂上には標識と3等三角点があるが、テントが1張りプラスアルファくらいの狭さである。おにぎりとお茶を飲んで、大笠山を眺めるが、すでに痛いひざのことと、また雨が降り出したことがチビリの材料になってしまった。

そうと決まれば急降下・・・と行きたいところが、そうはいかずにアップダウンの稜線を戻ってゆくのである。下山開始後5分ほどで先ほどの男女とすれ違う。見越山直下の岩が出ているところは慎重に手を使いながらも滑らず降りる。ガスは濃くないながらも雨は降ったり止んだりである。赤摩木古山に着くころには雨は完全に止んだため残りのおにぎりを食し、テルモスのお湯で紅茶を飲み一息つく。ここまで戻ると後は大門を残すのみ。

何だ!?子供の声がする。家族連れか?そんな山なのか?休憩を終えて大門山に向かうが、すぐにその声の主とすれ違う。老若男女(「老」はちと大げさか?)の軍団が登ってきたのである。30人くらいのその団体は2回に分けて長く足止めをされる。なかには幼児を負ぶっている大人も・・・おいおい!おぶられているほうは寒いのと違うか?・・・と思いながら笑顔で「こんにちは~」といっている、無責任なアッちゃんであった(-.-;)。

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  • 分岐からの大門山は登山といえるほどのものではなかった。頂上は潅木がグルっと取り巻いて展望なく今日の1番詰まらんピークであった。三角点をゲットして長居は無用と一気に分岐からブナオ峠までの尾根道を下った。途中、ガサガサと音がしてびっくりする。キィーという声がしたので猿のようである。

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次第に天気が回復し、日が差してブナの木々が綺麗で癒された。ブナオ峠に着くとかなりの台数の車が停まっていた。さっきの団体が乗り合わせてきたのだろう。

こうして、ナナカマドの赤とブナ林に癒された両白山地北端のプチ縦走が終わった。

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  • 帰りは五箇山の合掌造の家を覗き見て、渋滞を避けるべく急いで帰途に着いた。時間が早いため高速は空いてて快適。秋の交通安全週間のためか、案の定覆面パトがお見えになりました。しかし最近のパト車はなんでクラウンばかりなんだろう? (おわり)


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