前回の蕪山もそうだったのだが、小津権現山に登るのはこれが二回目。木村さんと10年も前に秋の紅葉を求めての山行だった。シャクナゲの群落が随所に見られる登山道を見事に色づいた木々のトンネルの中を気持ちよく歩いたっけ。

しかしなぜ今になって小津権現山？　というのは、雪の積もった蕪山から見た景色。近くで目立ったのはやはり高賀三山。そして遠くには小津権現山、花房山、雷倉といった小津三山が見えていた。ここは揖斐の奥山。積雪はどの程度だろう。興味があれば登るのみ。

前回は小津の集落から林道を車で進み、林道終点の登山口のある駐車場から登っていった。今回は小津の集落から。というのも林道を車で進むと、日陰にはまだ積雪。しかも悪いことにガチガチに凍っている。こんなところでスタックして動けなくなるのもイヤなので、ここは素直に下から登ることにした訳だ。

公民館に車を停め、百メートルばかり歩くと自販機のある民家に「権現山登山道」の新しい看板。左手には小津白山神社が見える。ここから同じ看板を辿りながら歩いて行くと畑のあぜ道の中に登山口が現れた。まずは林道終点の駐車場まで登るぞ。

今日は小津の集落から。公民館から出発。

民家の脇に付けられた登山道の看板。まだ新しいね。

小津白山神社登山口へはこのまま奥へ歩いて行く。

ちゃんと登山口が見つかるか心配だったけど、テープや看板を辿れば大丈夫。

ここから山の中に入っていく。登山口は雪は無し。

さほど急登ではないのだが、えぐれた登山道には落ち葉が深く埋まっており、かなり滑りやすい。意外にも悪戦苦闘しながら30分ほど登っただろうか、登山道に雪がうっすらと雪が現れた。

と同時に目の前にアスファルトの路面。そして白山権現山と書かれてある立派な登山口だ。ようやく上の駐車場まで登ってきたんだね、

最初は針葉樹の急坂を登っていく。落ち葉で足が埋まるほどだ。

うっすらと現れた雪。この上は・・・。

30分ちょっとで着いた登山口のある林道終点。立派な門（？）から権現山に向けて登っていく。

林道には若干雪が積もっている。しかし下の方でも日陰はガチガチの氷だ。無理して車で上ってくるのは危険。

駐車場には車が一台停まっている。今日は一番乗りではなかったようだ。ま、そんなことはどうでもいいこと。休憩することもなく登山口から登っていく。雪は日陰に若干ある程度でまるで春山のようだ。しばらく登っていくと、うっすらと記憶にある二本の電柱が見えてきた。確かここがロボット雨量計のあったところのはず。ポカポカと暖かい。ちょっと小休止。

林道を見ると所々に雪。

登山口から登り始める。ここも落ち葉で一杯だ。

ちょっと残雪。しかし全く気にならない程度。

お、そういえば二本の電柱があったっけ。ちょっと休むか。

ロボット雨量計跡から再出発。しばらく進むと地面に雪が見えてきたがすぐに消える。更に進むとまたまた雪。これもそのうち消えるだろうと思っていたが、今度はそうはいかなかった。行く手を見上げると尾根伝いに登っていくのはわかるのだが、辺り一面真っ白。

雪が深くなってきた。振り返ると自分のトレース。

この尾根を登っていけばいいようだ。

うっすらと見えるのは何日か前に登ったと思われるトレース。小さいのはアニマルトレースだ。たまに現れるテープを確認しながら登る。

登山口と景色は一変。この先ルートは真っ白。

トレースは？　と辺りを見渡すと、何とかうっすらと確認できる。しかし今日付いたものではなさそう。ということは、下の駐車場に停まっていた車は何なんだろう？

いずれにせよ今日は一番乗り。トレースを確認しながら尾根をひたすら登っていく。小さいのは小動物、いわゆるアニマルトレース。これはあちこちに見られる。

だんだん急登になってきた。うっすらと確認できるトレースがわかるかな？

雪がかなり深くなってきた。とはいえ、まあまあ締まっているので思った以上に足は沈まない。むしろ軽快に登ることのできる時間帯だ。

尾根は左にカーブしている。さらに傾斜もきつくなってきた。振り返るとかなり高度が上がったことがわかるね。

木々の間から見える空も真っ青。前回の蕪山に続き、今回も天候には恵まれそう。

どんどん斜度がきつくなる。一旦緩やかになったかと思ったらまた登りの繰り返し。いやいや、疲れる・・・しかし雪上歩きは楽しいね。まだまだスノーシューはいらないや。

一旦振り返る。おお、かなり高度上がったぞ。

あそこがピークか？　いや、まだまだ登る。

かなり息が切れてきた。広い尾根なので登りやすいんだけどね。

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