林道出合から見上げると、これから登るべき前山に向けての稜線が続いている。能郷白山へのルートはこちらの能郷谷からはアプローチが長い。国道の冬季閉鎖が解除されると温見峠から登る登山者で峠は車でいっぱいだろう。しかし奥深い山を味わうのなら能郷谷の方がいい。
登山道はこれまでにも増して急登が続く。しかしあちこちに咲き誇るイワウチワの花。今が見ごろかもしれないね。山頂まであと3,600mのところまで来た。前方には残雪。とうとうきたか。
前山へと続く稜線。地図を見ると、恐らく右手前から続く尾根の先が前山だ。あそこまで登るんだな・・・。
急登は続く。久々なので息が切れるよ。
可愛らしいイワウチワの花。一年振りだ。
所々に残雪が見えている。この先登山道はどうなっているだろう?
あと3.6km。先ほどの看板から700mしか進んでいないのか。
木々の向こうに見え隠れする山はちょっとだけ雪景色。
ついに登山道に残雪が現れた。
行く手には残雪。融けて凍ってを繰り返しているせいか、表面はガチガチだ。気を付けて歩いていくが、如何せんトレースが見当たらない。先に出発した男性は沢で落ちた足を乾かしていたので、実質自分が先陣を切っている。しかし・・・どちらへ行けばいいのか。
ここで右手が開けている。しばらく左手のピークを目指してガチガチの雪をキックステップで登っていくが、行く手はどうやら笹に覆われて先に進めないようだ。ここでトラバースしながらルートを探す。しかしすぐに手詰まり。こんなときは深入りせずに一旦来た道を引き返す。
ザックを下して地図とコンパスで確認する。尾根伝いに進めばいいということは、左手に谷を見なきゃダメ。するとこちらか?
ちょっとルートを見失ったが、地図とコンパスで確認。
と思っていたら先ほどの男性が追い付いてきた。男性は自分が間違った方へ行こうとしたので、そちらは間違い。こちらがルートと教えてあげると、お礼を言い先に歩いて行った。
確かにちょっと笹に隠れてルートは分かりにくくなっていた。一登りすると目の前に雪原が現れた。小津三山に続いてここでも雪の上を歩く。しかしちょっとバテてきた。振り返ると小津三山。ここでちょっと休憩かねて行動食といこう。
この先雪は現れたり消えたり。木村さん登った時は山頂直下で登山道が残雪の中に消えていた。今日はこの先どうなっているだろうか。
ここはさほど凍ってはおらず、アイゼンを付けるほどではない。キックステップで十分だけど、ルートを見失って余分な体力を消費しちゃったよ。
振り返ると・・・おお、この冬に登った小津三山じゃないか!!
ま、まだ半分も来てないのか。
休憩地点よりかなり高度が上がった。徳山ダムのダム湖もはっきり。登ってきた尾根を挟むように、右が白谷、左が朝歩いてきた能郷谷だ。
いや~前山までまだまだ登らなくては。
延々と尾根伝いに登っていく。しかし空が青くて見通しがいいな。