恵那山

初めての恵那山

  
  

先週はフラフラになりながらも何とか鈴鹿のロングコースを歩き通した。季節はもうすぐ梅雨の時期に入る。できるだけ春山を満喫しておきたいというのもあったが、なぜだか中央アルプスが見たくなった。これまで北アルプス南部の槍穂周辺は数回ではあるが登ったことはあるが、中央アルプスは木曽駒ヶ岳の1回きり。

昨年末から年明けにかけて納古山や瓢ガ岳から見た中央アルプスが頭に残っていたのかもしれない。実は近くの各務原アルプスからは北アルプスよりも中央アルプスの全貌の方がよく見えるのだ。

木曽駒ヶ岳を覗くと一番はっきりと中央アルプスを見たのは糸瀬山からだろう。本当は摺古木山から安平路山へと縦走してみたいのだが、登山口へ通じる東沢林道の状況が心配だ。へたするとインプレッサでは腹を摺ってしまうかもしれない。かといって大平宿から歩くとなると大変な時間がかかる。

ちょうど平日に休みがもらえたので、中央アルプスは運がよかったらということで、比較的近場の恵那山を選んだ。いつもバイクツーリングで東濃方面を走ると頭上にそびえている雄大な山だ。今回はいくつかある登山ルートの中でも比較的静かな黒井沢登山道を登る。ちなみに恵那山は百名山の一つだけど、高齢者を中心に流行っている百名山制覇なんてのはこれっぽっちも興味はナシ。


中津川市街から国道363号に入り、途中から黒井沢林道をひたすら奧へ奧へと進んでいく。登山口にはちょっとした広場があり、ここに車を停める。既に2台止まっていたが、朝露の様子から車中泊で日の出とともに登ったのだろうか。登山口には車両進入禁止のゲートがあり、手前には質素ながら避難小屋もある。迷うことはない明瞭なコースらしいが、恵那山は5月までは雪が残っているらしい。念のため軽アイゼンも持っていこう。

  
恵那山

黒井沢登山口にある駐車スペース。ここに停めて登る。

恵那山

立派な新しい看板があるので間違うことはまずない。

恵那山

大きなゲートが目印。避難小屋もとりあえずは使える。

  
恵那山

さて、気を引き締めて出発だ。

恵那山

登山ルートの看板も古くなっていてちょっとわかりにくいかな。

恵那山

ゲートの横はオフロードバイクも進入できないようになっているが、登山者の通過は容易だ。


  

ゲートを抜けてしばらくは広い林道が続いている。左に黒井沢の水が流れる音を聞きながらウォーミングアップだ。次第に林道は狭くなってくるが、まだまだ林道の様相だ。

  

15分ほど歩いただろうか、目の前に恵那山登山口(右矢印)の標識が現れた。更に進むと周りは樹林帯に囲まれてくる。

更に奧へ奧へと進んでいくと、小さなプレハブ小屋が現れた。今にも壊れそうなのだが、そうやら営林署の小屋らしい。実質恵那山の登山はここから始まることになる。

恵那山

まずは黒井沢に沿って林道を歩く。

恵那山

ちょっと遅めの春の伊吹。

  
恵那山

林道はまだまだ続く。整備はされているね。

恵那山

崩落地も通れるように整備済みだが車両ではちょっと無理だ。

恵那山

目の前に現れた恵那山登山口を示す標識。ここは右へ。

  
恵那山

登山道は鬱蒼とした森の中へ。広葉樹林の中を進む。

恵那山

木の橋の先には小屋らしきもの。

恵那山

営林署のプレハブ小屋。恵那山の実質の登山はここからだ。


  
恵那山

踏み跡は極めて明瞭。早朝の新緑の中を歩くのは気持ちがいい。

恵那山

急にハエが多くなってきた。そこら中で獣臭がしている。

恵那山

沢を渡って更に登っていく。虫が多くなってきた。

  

営林署小屋から明瞭な踏み跡に沿って登っていく。さすがに自分以外人には出会わない。しばらく進んでいくと所々でハエの大群に出くわす。すると山の方からガサガサガサーッと大きな音がしたかと思うと、キキキーッと甲高い声が聞こえた。足下を見てみるとまだ新しい獣の糞がある。先ほどのハエの大群はこれにたかっていたのだ。恐らくサルの群れの朝のトイレタイムに出くわしてしまったのだろう。襲われることはないと思うが、いつもより鈴を鳴らしながら急いで立ち去る。

沢を渡ると目の前に大きな木が倒れていて登山道を塞いでいるが進めないほどではない。それよりもハエがおさまった代わりにブヨがまとわり始めた。もうそんな季節なんだ。

恵那山

道を塞ぐ倒木。結構でかい木だが跨いでいけば大丈夫。

  

木々の隙間から空を見上げると青空が広がっている。何とか天気は大丈夫のようだ。たまに標識に山頂までのキロ数が書いてあるがあまり信用しない方がよい。比較的正確なのは「中津川市」と書かれてある標識だ。

そろそろ休憩したいけど、いいところないかな・・・。

恵那山

空は真っ青。天気は大丈夫だが虫が鬱陶しい。

恵那山

登山道のあちこちにある標識。キロ数は信用しない方がよい。


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