鎌ガ岳

鈴鹿の槍へ

  
  

昨年末、木村さんと一緒に登った御在所岳。生憎途中から悪天候となり、雨の中山頂に立つこととなった訳だったが、その際ちょっと気になる山があった。中道を登る木村さんの背後に見え隠れする尖った山。かなり険しそうだが、何という山なのだろう? 自宅に戻り調べると、鎌ヶ岳という山らしい。しかもその様相から「鈴鹿の槍」とも呼ばれるとのことで納得。

これも後からわかったことなのだが、鈴鹿山脈には、「鈴鹿セブンマウンテン」と呼ばれる山があるそうだ。今から46年前の昭和39年に近鉄が仕掛け人になり、朝日新聞社と名古屋テレビが呼応して開催された、鈴鹿の7つの山を選んで登るという登山大会が発端となっている。その7つの山は、藤原岳(1140m)、竜ヶ岳(1100m)、釈迦ヶ岳(1092m)、御在所岳(1212m)、雨乞岳(1238m)、鎌ヶ岳(1161m)、入道ヶ岳(906m)。

鎌ヶ岳に限らず、鈴鹿山脈には様々なルートが入り組んでおり、組み合わせによっては縦走が楽しめる魅力ある山々だ。今回はソロなので無難なルートをと思い、木村さんと御在所岳に登ったところから長石尾根を辿り、山頂を目指すことにした。

平日なので高速料金割引は無し。しかし深夜の一般道は交通量ほとんど無く、思った以上に早く着いてしまった。隣に停まっていたヴィッツは外国人の方が乗っていた。今日は仕事の前にちょっくら御在所へ登ってくるらしい。時間は朝5時半少し前。どんな仕事か知らないが、早朝からすごいね・・・。

  • 鈴鹿スカイラインは復旧工事中なのでここで通行止め。御在所に登ったときと同じところに駐車する。

  • スカイラインから別れ、細い舗装路を下りていく。

  • 長石谷の看板。意外に簡単に見つかった。

  • ここが登山口になるようだ。ちょっと天気が怪しいが何とか晴れないかな。

  • 鈴鹿スカイラインから南へ下りていく細い道を辿りながら歩いていくと、ちょっと小雨が降り出してきた。どうもここの山の天気との相性はよろしくないらしい。大きなカーブを曲がると右手に「長石谷」の看板が現れた。ここが登山口。長石尾根を経て鎌ヶ岳の山頂を目指す。登山道を下りていくと沢に出た。しかし・・・。

    「橋がない・・・!」

    よくよく見ると錆びた鉄の橋らしきものが流されている。恐らく土石流で流されたのだろう。それはそうと、どうやって沢を渡ろうか? 何とか石伝いに行けば足を濡らすこともなく対岸に渡れそうだ。しかし水量は多く、流れも速いので落ちたら大変。慎重に対岸に渡る。登山口からちょっと怖かったよ。

  • 登山口からすぐに沢に出た。水量も多く、流れも速い。ここを渡らないといけないのだが・・・。

  • 錆びた橋が流されていた。水の力はすごいね。

  • 何とか石を伝って対岸に渡ることができたが、この先大丈夫だろうか?


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