御嶽

八丁ダルミの突風

  
  

大滝頂上神社の左手を過ぎると目の前に剣ヶ峰が飛び込んできた。昨年頂上から見た大滝ルートをこれから登ることになる。体力にも余裕があったので休憩もそこそこで剣ヶ峰に向かって出発。しかしこれが甘かった。

徐々に西風が(谷を上がってくるのなら若干南寄りか)強くなってきた。それにしても冷たい風。3,000m近い標高でかつ10月の早朝ともなればこんなものか。上はフリース、下はアンダータイツを履いてきたので問題ないのだが、指先が異常に冷たくなってきた。耳も痛くなってきたので、ウインドブレーカーのフードを被る。左手から乾いた音が聞こえた。噴火口から蒸気が噴き出している。辺りが硫黄臭い。

あとから調べてみると、たまたまではなく、ここ八丁ダルミは強風帯とのこと。急登ではないのだが、冷たい突風で体力が消耗したのか、ペースがいきなりダウンしてしまった。まごころの塔に到着。ようやく雲の中からお日様が姿を現した。

  • 大滝頂上神社を過ぎると剣ヶ峰が現れた。目的地まであと少し。

  • 左手には蒸気を吹き上げている噴火口が見える。御嶽は1979年に水蒸気爆発を起こした火山である。

  • ようやく真心の塔に到着。風が冷たい。辺りには風を遮るものは何もないので腰を下ろして休む訳にもいかない。

  • 心の塔の横には御神火祭の斎場がある。ここから二ノ池へ直接向かうルートも延びている。

  • 雲の間からようやく顔を出した。しかし再度雲に隠れてしまう。

  • いやいや、この風にはまいってしまった。ここから剣ヶ峰まではノロノロ。目の前に山荘が見えるのだがなかなか近づかない。

    ようやく山荘に到着。最後の石段も足取り重く、一年振りの御嶽剣ヶ峰へ。登山口からは2時間10分と後半苦戦した割には当初の予想よりもかなり早く到達できた。しかし・・・寒い・・・。

    今日はここから・・・どうしようか?


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