反省
反省

平成22年7月25日、埼玉県秩父市大滝の山中で、山岳遭難の救助活動にあたっていた同県の防災ヘリコプター「あらかわ1」が墜落し、機長や副機長、県の防災航空隊員ら5人が死亡しました。思い出すのは、昨年9月11日に穂高連峰ジャンダルム付近で岐阜県の防災ヘリコプター若鮎IIが墜落し、防災航空隊員3名が命を失うという大事故です。

何も防災ヘリは登山者の遭難のためにある訳でないのは誰でも承知なのですが、中には「足が痛い」、「疲れた」ということで防災ヘリを呼ぶ輩もいるとか。常識で考えても、あまりに身勝手だよね。

先日、NHK「クローズアップ現代」で ~中高年登山 遭難死は減らせるか~ を見ました。大雪山系トムラウシ山で中高年の登山ツアー客が遭難し、8人もの人が凍死した大惨事について、日本山岳ガイド協会の事故調査特別委員会は、悪天候の中、登山を強行したガイドの判断ミスが最大の要因だったとしています。それよりももっと違和感を感じたのは、無事生還した女性はそれなりに登山の装備を持参していたのだけど、インタビューで「私たちは連れていってもらわないと山に登ることができない」とおっしゃっていたこと。

たとえそれがツアーだとしても、登るのは自分自身。「連れていってもらう」という意識が高い限り、ちょっと山登りは控えた方がいいと思います。番組ではツアーを企画した旅行会社の危機管理体制ばかりでなく、参加した客のガイドへの依存度の高さについて問題を指摘しています。恐らくガイドも雇われの身なので、計画通り進めないと会社や客から何を言われるかわからないということも頭の中にあったのでしょうか。しかしながらお互いに命がかかっていることをもう少し意識しなければいけないのでしょうね。

反省

回、常念岳の山頂には立てず、途中引き返しとなりました。実は最初の休憩で木村さんが相当腰に負担が来ていることを告げられた時点で、今日は無理だと思っていました。いつもの木村さんと様子がちょっと違っていた訳です。しかし最終判断は木村さんに任せました。折角遠くまで来たのに、申し訳なさそうでしたが、こればかりは損得で評価できるものではありません。

三股登山口には登山相談所があり、早朝にもかかわらず、指導員さんにいろいろ教えていただきました。さすがに人気の山だけに、登山道は木の根がむき出しになるほど掘れている箇所もありましたが、林道で追い越していった若者が登山道の整備をしていました。一の沢コースでも山小屋のスタッフが登山道の整備をしているそうです。改めて山に携わる多くの人々のお陰で山に登ることができるのだと実感してしまいます。

登山口に戻り、指導員さんに報告し、「ありがとうございました。」とお礼を言ったら、帽子を取り深々と頭を下げ、「また来てください。」と言われました。野球選手は球場に出入りするとき、必ず球場に一礼するそうです。我々も入山するとき、登山口に無事戻ってきたとき、一礼してもいいんじゃないかな?


そういえば木曽駒にはたくさんいた山スカは今回は見かけなかったなあ。すれ違った若い女性は縦走でもするのか、同行の男性よりもはるかに大きな荷物を背負っていました。山によって登山者の形態も様々だね。


  
  
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