奥黒部周回

奥黒部周回四日目 ~奥深い山域~

人が多い

  

出発前に吊橋を渡ろうとするお姉さんの写真を撮ってあげて太郎平に向かう。すぐさま、上から下りてくる高齢者の集団に出くわした。大勢のパーティーなんてこの4日間で初めてのこと。そして登山道は木道になってくる。
そして遂に空から雨がポツリ、ポツリと降ってくるのを感じる。この先またザックを下ろして着たり脱いだりするのもイヤなので、ザックカバー、レインを装着。完全に雨天スタイルで歩き始める。
それにしてもすれ違う人が多くなってきた。やはり雲ノ平へ向かうのだろうか。ここはこのレポの最初に書いたとおり、西銀座ダイヤモンドコースの一部。人通りが多くなっても不思議じゃないか。でもこれまでの3日間と今日の薬師沢小屋までほとんど人と会うことがなかっただけに、人が多いな~と感じてしまう。雨は収まったようだが、ザックカバーもレインもはそのまま。すれ違う人の中には軽装もいて、レインを着込んでいる自分を見ると不思議そうな顔をされる。もうすぐ雨降るからね。

  
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小屋横に書かれてある「太郎平へ」から出発。

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登山道は木道へ。こちらからは登りになる。

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沢には橋が架けられているが、増水すると流されることもあるらしい。

  
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左手頭上に見えるのが太郎山。ちょっと隠れて見えないが、太郎平小屋はこの右手。あそこまで登っていかなければならない。

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登山道は整備されている。太郎兵衛平からは下りなので薬師沢小屋までは楽かもね。


  
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太郎平小屋に向けての最後の木道の登り。バテてないので大丈夫。

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小屋が見えてきた。ここで男性に「ザワは何処ですか?」と聞かれる。「ザワ」とは「薬師沢」の「沢」の事だった。東北の人だったのかな? 薬師沢はまだまだ先ですよと教えてあげると、お礼を言って歩いていった。

  
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初日に登山届を出した太郎平小屋に戻ってきた。写真には写っていないが、沢山の人が休憩している。日帰りの人、宿泊の人、これから次の山に向かう人と、まさに山の中の分岐点。

緩やかな登りの木道を繰り返し、左俣出合を過ぎてからは急登だ。しかしすぐに木道が現れ、そのまま太郎平小屋が見えてきた。
薬師沢小屋からの一気の登りでバテないかと心配だったが、何とか足が止まることもなく太郎平小屋に着いた。日曜日ということもあって小屋は賑わっている。まるで初日の閑散さが嘘のよう。表のテラスは先客に占拠されていたので、仕方なく屋根無しのベンチで行動食を摂っていると、また雨が降り出してきた。今度はちょっと強い。しかし周りの人たちはレインを着ようかどうか迷っているよう。
ここは長居をしていてもしょうがない。時刻はちょうどお昼。後は本当に折立へと下っていくだけだ。長い旅の最後の我慢のしどころ。下りは爪先が痛くなるけど、最後まで頑張ろう。


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