ちょっと枯れ枝がルートに張り出しているが、ひたすら尾根伝いに登っていく。不覚にも先ほどのイレギュラーがかなり体に来ている。間もなく行く手に雪が現れた。凍ってもいないのでアイゼンは必要ない。
一旦雪は無くなり、ルートは急登へ。しかしここが曲者。枯れ葉と水分を含んだ地面はかなり滑りやすい。アッちゃんが歩きやすい箇所を選んで登っていく。自分は変な汗が出てきており、余裕がなくなってきた。仕方なくアッチャンの後をついていくしかない。
しばらく登っていくと辺りは雪に覆われる。ここも深く足が埋まるわけでもなく、ツボ足でどんどん登っていく。アッちゃんはまだまだ元気だ。
残雪が現れた。ここら辺はまだ気にする程でもない。
この時点でバテバテ。山頂まで行けるのだろうか?
今日は3月の割には気温が高い。思わず一枚脱ぎ捨てる。
雪に覆われた尾根を登っていく。しかしこの先にこのルートの核心部が迫っているとは・・・。
既に昨年登って状況はわかっている。この先に岩場が現れ、そこを乗り越えると林道出合だ。岩の上が凍っているとかなり危ないが、今日は別の意味で危ない目にあう。
アッちゃんの行く手に岩が立ちふさがる。さて、ここをどう行こうか? よくよく見ると岩の隙間の木にテープが巻かれている。しばらくはこれを目印に登っていくのだが、この先悪戦苦闘する羽目に。
ひたすら登るアッちゃんの行く手の先には岩場。
まずは歩きやすい所を選んで。この先アッちゃんですら手こずる状況に陥ってしまう。
できるだけ雪のない箇所を選んで。
傾斜はかなりきつく、地面は枯れ葉と泥でズルズル。
途中で足も止まってしまう。雪も深くなってきた。
最初は雪のない箇所を選んで岩の隙間を縫うように登っていく。しかし岩の上に乗った雪の下は所々空洞があり、ここに落ちたら危ない。
雪はだんだんと深くなってきており、アッちゃんが先導でして慎重に歩く箇所を選んでいく。
「ここが今日の核心部か・・・」と思わずつぶやくアッちゃん。思えば昨年は凍ってはいたものの、雪がまだ深かったため逆に歩きやすかったのだ。今回は雪の量が中途半端なためとても歩きにくい。
そろそろ登り切る頃か。でも足元が滑りやすく、薮も張り出してきた。最後は左側に歩きやすい箇所を見つけ、気をつけながら登っていく。
ようやく急登を登り切る。と同時に視界も開けた。この先が林道出合。ここまで予想以上に時間を費やしてしまった。というのも自分がバテて足を引っ張ってしまったのだが・・・。
行く手には雷倉の稜線が見えている。あそこまでまだまだ頑張って登らなければならない。
核心部を登り切った。と同時に頭上が開ける。雪原を歩くアッちゃん。
行く手には雷倉、と思いたいが、ピークは北の肩。
一休憩して林道出合へ。ここからは次の核心部。