農道出合からはスキー場を目指して緩い坂を下っていく。リフト小屋手前まで来た時、なぜか頭上を見る。と、奇妙な卵? いや、名にかの実だ。もしかしたらアケビの実? アケビの実なんて小学生の時以来だ。ただ、まだ熟していないので色は黄色。でも頭の上あちこちにある。意外なところで意外なものに出会ったもんだ。
リフト小屋に到着。小屋の中は小動物の糞がいっぱいだ。恐らく冬の寒さを凌ぐには最適な場所だったんだろう。改めてリフトの降り場からかつて賑わったスキー場跡を見下ろす。
緩やかなルートを下っていく。
ツリガネニンジンの花。花の同定は山座同定よりも難しい。
頭上にはアケビの実。まだ熟していないので黄色い卵のよう。実はこの二つだけでなくあちこちに一杯生っていた。
リフトの降り場からゲレンデ跡を見下ろす。スキーヤーにとってはいい斜面だっただろう。
荒島岳が女性なら経ヶ岳は男性。そんな感じがする。
リフトに沿って下りる。あと少しだ。
リフト小屋跡についた。ここまで来ればあとは普通の道。ゲレンデ横の木の階段道をトンボと一緒に下りていく。途中で青少年の家の裏を通って無事登山届ボックスに到着。念のため下山届を書いておく。
結局このルートを登ったのは自分と若者たち5名。アップダウンあり、距離もちょっと長いけど、景色も良く歩き甲斐のあるいい山だ。笠を日帰りピストンした後の箸休めと思ったが、意外にも疲れた山行だったよ。
あとはインプレッサの所まで戻って本日の山行終了。ふと自然保護センターへ続く道を見ると、「クマが出没しています」の看板。
あら~ やっぱ熊・・・出るんだ・・・(怖)
リフト小屋が見えてきた。あとはゲレンデ横を下るだけ。
往きはここに入る道を気付かなかったんだね。
青少年の家の裏を通らせてもらう。
疲れた~。ようやく戻ってきた。
念のため下山届。ちゃんとここを読めば道を見失うこともなかった。
下界は青空。今日の山行終了。
インプレッサが一台ぽつんと待っていてくれた。
出発時にこの看板を見ていたら四六時中ビビっていただろう。
お恥ずかしいことに六呂師高原スキー場が閉鎖されたとわかったのは下山して朽ち果てたリフト小屋の中を見た時。
閉鎖となったのは2年前、2012年のオープン直前。スキー場を経営する会社が自己破産を申請したためだ。
日本全国でも多くのスキー場が閉鎖されている。まさに兵どもが夢の跡・・・と思いたくはないのだけどね。
トンボが飛び交うゲレンデ跡はもうすぐ雪が積もる。しかしここには人が集まることはないのだ。なぜかちょっと寂しく、そして季節は秋へ。