ようやく能郷白山山頂に着いた。11年前に登った山頂と何一つ変わっていない。いや、さすがに経年劣化は当然だけどね。山頂はちょっと見通し悪いので、すぐに祠へ向かう途中の景色のいいところに移動する。
いや~もっと人がいるかと思ったらなんて静かで穏やかなんだ。ポールを雪面に刺して祠をバックに記念撮影。
三角点周辺は雪は消えている。何はともあれ、よく頑張って登ったよ。
前回は登るのに夢中でほとんど写真は撮れなかったし、山頂はガスに覆われて眺望はゼロ。今日は季節柄春霞がかかってるけど、これだけの景色が見ることができれば十分だ。
ほとんどシャリバテ状態だけど、お昼ご飯の前に景色を十分堪能してみよう。
空が高いの一言。来てよかったね。
山頂から北、特徴ある山々だ。遠くは白山と左隣に別山。その手前には荒島岳だ。あちらはまだまだ雪で白いね。
白山方面はここのところ登っていないな。今年の夏久々行ってみようか。そういえば木村さん別山には登っていなかったっけ。
もうちょっとはっきり見えればよかったけど、今日はこれで十分。荒島岳と白山。
ここは岐阜県と福井県の県境。荒島岳が身近に見えてしまう。
山頂から西側。次は冠山。ちょっと肉眼では山座同定は難しそう。遠くの金草岳が見つかると、その手前が冠山。あそこも登ってみたい山の一つだ。
更に左に目を移すと、名前の如く蕎麦の実の形をした蕎麦粒山。遠くはこれまた登ってみたい金糞岳。いい雲が出てる。
よーく見ないと冠山は分からないね。視力の悪い自分は双眼鏡がないとダメ。
蕎麦粒山もこれからいい季節だ。しかし熊にだけは気をつけなきゃね。
祠に移動してお昼ご飯とする。祠には先に着いていた男性が休憩していた。単身赴任で岐阜に来ているそうで、今日は能郷白山か、伊吹山かでこちらに来たそうだ。能郷白山の方が正解だったかもしれない。彼は昨年のGWにもここを訪れたそうだが、今日は昨年のGWよりも雪は少ないとのこと。やはり今年は積雪量は少なかったようだね。
しばらくするとこれまたソロの若い男性が山頂に着いた。三人それぞれゆったりとした時間を過ごす。静かな山はいいもんだ。
最初に登った男性が帰路につく。帰りは沢に落ちないようにとお互い苦笑い。するとあとから登ってきた男性が、「雪に慣れているんですか?」と聞いてきた。彼の足元を見ると前爪のアイゼンを付けている。
いや、特に慣れてはいないけどね。今日の雪質ならアイゼン引っかからないと思ったし、キックステップで十分登れたよ。
どうやら話を聞くと、3月に軽アイゼンでここを登ったら全く歯が立たず、山頂を断念したそうだ。やはり安全に越したことはない。慣れが一番怖いんだよね。
若い男性は先に下山していった。よくよく見ると、団体さんが登ってくる。ちょっと山頂も騒がしくなるだろう。そろそろ自分も下りるとするか。
最後に山頂から南側の眺望。ここからは昨年頑張った高賀三山、そして今年悪戦苦闘した小津三山が一気に見える。ということは、これらの山々から能郷白山は見えているということ。
遠くで見にくかったためちょっと画像処理。お馴染みの高賀三山。
さすが奥美濃の盟主。今日は見えなかったけど、天気が良くて霞んでいなければ北アルプスもはっきりと見えるそうだ。
これはぜひ見てみたい。きっと絶句してしまうだろう。これはまたいつかの楽しみにとっておく。
そして小津三山ははっきりと見える。見る方向で山の形も思った以上に違うんだな。
熊野白山権現社から登ってきた前山の尾根を見下ろす。遠くには小津三山と高賀三山。今日は十分満喫した。
若い男性はゆっくりと下山していく。
若い男性がぽつんと雪原を歩いていく。彼もこれからいろいろ経験していくだろう。そして自分も下山の準備をする。
熊野白山権現社の神様にも別れを告げる。またの再会を。
さて、ここから一気に下りたいところだが、下った後は前山まで登り返さなくてはならない。更に登山口までは長丁場だ。バテないようにマイペースを守っていこう。
さて、自分も下山するとしようか。
眼下の前山。なだらかに見えるが、これが手ごわい。
では、またいつか。