ようやく着いた雷倉山頂。思わず倒れ込む。
山頂の標識は急に現れた。確かに「雷倉」の山頂だ。思わずザックを下ろす前にフラフラと腰を下ろしてしまった。それにしてもここに辿り着くまでキツかったよ。小津三山最後の峰が一番大変だった。
しかし!! 夏はヤブに囲まれる山頂も、今日はヤブも雪の下。予想以上のいい景色だよ。徳山ダムも花房山とは違う角度から見えている。歩いてきた方向には能郷白山。高賀三山の向こうにはかろうじて御嶽と乗鞍岳。いや、これだけで十分だ。
周りの木々は枝にわずかに樹氷かな? というよりも雪が積もっただけのようだが、これもこれで十分。白い花が咲いているよう。
登ってきたトレース。遠くの白い山は能郷白山だ。
ここからも徳山ダムのダム湖が見えるよ。
エビの尻尾とは言えないけど、これだけで十分。
雷倉もこんなに景色がよかったんだ。さほど期待はしてなかっただけに感激。
反対側は木々に遮られてちょっと見通しは悪いが、これもヤブ山化したときよりはまだマシ。木々の隙間からは小津権現山と花房山が見える。
雷倉から見る花房山ってこんな形してるんだね。
木々の間からは花房山。
左手奥には小津権現山が顔を出す。花房山の形はカッコいい。
木々が遮ってちょっと見通しは悪いけど、蕎麦粒山、三周ヶ岳も確認できるよ。
張り出した雪庇。小さいけど鳥のクチバシのよう。
枝に付いた雪が白い花のよう。
青い空をバックに雷倉山頂。夏はヤブに埋もれるなんてね。
実はこれを見るのは初めて。
今度はエビの尻尾を見てみたいね。
さすがに休日とはいえ、ここに登ってくる人はいないようだ。小津権現山では一人、花房山でも一人出会い、今日の雷倉はこのままでは0人。雪の小津三山で出会った人は合計二名ってことか。
何ともこの絶景と静かな山がもったいないのだけど、そろそろ下山。実はあまりにフラフラだったため、さほど食欲も無く、ひたすら撮影に専念していたのであります。
ま、この山も木村さんが登ってみたいと言うのなら一緒に登ろう。是非天気のいい日に苦労して登ると、山頂ではご褒美が待っているね。
下山は素直に来た道を引き返す。行く手には能郷白山。ここも登山を始めた頃に登ったきりだ。また天気のいい日に登ってみたいもんだね。
さ、体力も回復したので下山しよう。
能郷白山を見ながら下山。贅沢だね。
最後に小津権現山と花房山に別れを告げる。
帰りは自分のトレースを辿っていけばOK。