目の前の大きな岩の右を巻きながらトラロープをくぐる。鏡岩は真横。見る角度によって形が異なるのも面白い。ここから岩ヶ峰に向けて最後の急登だ。踏み跡も途中からわからなくなったが強引に登る。登りきって振り返ってみると、左側にルートはあった。しかしKUMAクンも気付かないらしく、むしろ逆方向の更に急斜面を木や根に捕まりながら強引に登ってくる。やはりパワーは若さに比例するようだ。
間もなく周りにシャクナゲの木が生い茂る岩ヶ峰に到着。手書きの札もボロボロになっている。あとは稜線に向かってひたすら登るのみだ。
大きな岩の右手を巻くとトラロープが張ってある。
そこから登って右手を見ると・・・。
独特の形の鏡岩。あそこにもいってみたい?
険しい急斜面を敢えて登るKUMAクン。
岩ヶ峰に着いた。春には地面に落ちていた札も紐で木に縛られている。
岩ヶ峰からちょっと進むと池があるが、あと少しで涸れそうだ。
岩ヶ峰からひとつ北側の沢を渡り、薄い踏み跡を辿って半ば強引に釈迦の稜線に出る。崩れやすい足下に悪戦苦闘していたKUMAクンもアッちゃんに教えてもらいながら何とか稜線に辿り着く。
「な、なんてところ登ってきたんだ!」
しかし振り返ると岩ヶ峰の尾根に感動のKUMAクン。
岩ヶ峰北の沢を横断する。ルートは自分で探すこと!
ここから薄い踏み跡を辿って釈迦の稜線へ。
既に終わったと思っていたが、見事な紅葉だ。
足下はズルズル。あと少しだよ!
あとはパワーあるのみ!
岩ヶ峰の尾根をバックに這いつくばるように最後の力を絞り出す。
「よ、ようやく着いたの?」
そう、釈迦の稜線だよ。
稜線までの登りがきつかっただけにアッちゃんやKUMAクンともに釈迦ヶ岳の山頂までは遠く感じられたようだ。
釈迦ヶ岳の山頂は狭く、先週の静ヶ岳のように訪れる人も少ない。しかし何てことだろう。360°とはいかないが、いなべ市から菰野町、遠くは伊勢湾までキレイに見える。こんなの鈴鹿の山で初めての経験じゃないか?
登って北尾根を振り返る。アッちゃんもビックリだ。
ここから釈迦ヶ岳山頂へは稜線伝いにちょっと登るだけ。先ほどよりちょっと風は弱くなってきたかな?
急登ではないが、疲れた体にはキツイ。
ようやく釈迦ヶ岳の山頂だ。あと少しガンバル。
釈迦ヶ岳山頂に到着。KUMAクンは鈴鹿セブンマウンテンの5座目。
ひっそりと三角点。
遠くに御嶽と乗鞍岳。槍穂は残念ながら確認できず。
ちょっと風はあるが、青い空の中絶景だ。久々に来てよかったよ。
<拡大写真:釈迦ヶ岳山頂からいなべ市~菰野町を望む(jpgファイル:604kB)>