出発時には東の空が明るくなってきた。今日はヘッデンは要らないだろう。
先週す~さんとKUMAクンと鈴鹿の竜ヶ岳・静ヶ岳に登り、KUMAクンはこれで鈴鹿セブンマウンテンの4座を制覇。残すは釈迦ヶ岳、入道ヶ岳、雨乞岳となった。そういえば釈迦ヶ岳は八風キャンプ場から岩ヶ峰経由で春に登ったっけ。次の土曜日の天気予報は晴れ。確かアッちゃんも岩ヶ峰ルートや段木は行きたいと言っていた。今回は3人で岩ヶ峰~釈迦ヶ岳~段木~三池岳の周回ルートで晩秋の鈴鹿を登ることになった。す~さんは仕事、何よりも木村さんの足が思った以上に悪いらしい。ちょっと心配だ。
集合場所のコンビニには15分ほど早く着いたが、既にアッちゃんとKUMAクンが待っていた。ここから登山口まで約10km。ちょっと早すぎるかなと思いながらも出発。
キャンプ場入り口の林道から出発。もう2回も来ているからルートもばっちり・・・かな?
幹線道路からキャンプ場への道に入る。暗い中、長い上り坂を進み、キャンプ場を過ぎた登山口の広場に着いた。しかし後ろから付いてきていたアッちゃんとKUMAクンが来ない。心配になって引き返そうとすると、アッちゃんの車が来た。どうやらKUMAクンの車のエンジンが不調(?)で坂を登ることができなくなってしまったらしい。早速ちょっと戻ってKUMAクンの車を路肩に停め、2台はキャンプ場入り口の林道入り口の路肩に停める。
最初はヘッデンがいるかと思ったが、思わぬトラブルで出発には東の空が明るくなり始めた。まあ、タイミング的にはちょうどよかったかな。
春と同様に林道から沢を渡り、尾根に取り付くため植林帯を登っていく。伐採が進んだせいか、春よりも登りやすい。間もなく踏み跡に合流。ここからまずは岩ヶ峰だ。
ケルンのあるところで沢を渡る。
各々登りやすい箇所を探しながら植林帯を一気に登る。
「あ~やっぱ暑いや」
二人ともジャケットを脱ぐ。
しばらくは緩やかな踏み跡も徐々に急になってきた。左手の木々の間から朝日が昇ってくる。今日の天気は期待ができそうだ。ひと登りしたところでいつものザレ地に出た。恐る恐るザレ地に入るKUMAクン。いや、恐る恐るではなく、あまりの強風のためにバランスを崩しそうになっている。ちょっとここでの休憩は無理。しかしKUMAクン、いきなりの急登に思った以上に体力を使った模様。
「休む?」
「休みます!」
ここは無理せず小休止。しかし風強いな~。日が昇って気温が上がるのを待つしかないか。
休憩後は再度急登を登っていく。途中短い岩登りもあるが、難なくクリア。
日が昇ってきた。久々のご来光。
朝日を受けながら急登をひたすら登る。
ザレ地に差し掛かったKUMAクン。ちょっと風強いぞ!
強風の中、滑らないように気をつけて下りていく。風がなければ絶好の休憩ポイントなのにね。
偶然見つけたナナフシ。アッちゃんは何十年振り、KUMAクンは初めてお目にかかったそうな。
足下もしっかりしているので大丈夫。岩場はほんのわずかだ。
遂に岩場に差し掛かった。険しく見えるが、登りやすい。しかし強風でバランス崩さないように。
いやいや、疲れるね。ルート上には看板も標識もほとんどない。
岩場も無事に過ぎ、ちょっとだけ道も平坦になってくる。間もなく北山に到着。木に札が付けられているだけの寂しい山頂だ。
「北山までの急登、ハンパないっス!」とKUMAクン。ここまで来れば右手に段木、行く手には鏡岩と岩ヶ峰が見えてくる。ここから岩ヶ峰手前の急登まで一息つける。途中の開けたところから遠くを見ると、かすかだが御嶽、乗鞍が見える。今日は絶好の天気だぞ。強風を覗けばね・・・。
北山に到着。ここまでの急登がかなりこたえたKUMAクンだ。
釈迦ヶ岳から三池岳への稜線、段木が見える。
所々崩落箇所もあるので注意だ。
ここからはさほど急登は無いはず。
もうちょっとで見晴らしのいいところに出るよ。
登りきった開けたところからは・・・。
手前尾根のはるか彼方にちょっと雪化粧の御嶽だ。
ここを下って岩ヶ峰の急登に挑む。ここからはパワー勝負だ。