昨年は夏の調査断念に始まり、秋から年末にかけてその岩場と入り組んだ登山道を何度も行ったり来たりし、近郊の里山の魅力にはまってしまった一年だった。挙げ句の果てには年末に木村さん達を連れて岩場三昧。十分楽しんだはずなのだが、自分自身で確認したルートはまだほんの一部。まだまだこの周辺はたくさんの隠れたルートがあるようだ。てな訳で、今年もこの山にこだわってみようと思う。年明けの最初はまだ行ったことのないルートの確認だ。
もう恒例。光輪公園に車を停めて出発。しかし誰もいないな。
まず最初に確認するルートに向かう。年末に木村さんと光輪公園から登った時と同様に、用水路に沿って砂防ダムを経て見晴らし岩に向かうルートを進む。前回は砂防ダムを過ぎ、赤テープの目印があるところで小さな沢を左に渡った。今回は沢を渡らず、そのまま真っ直ぐ進む。情報によれば岩場を経て山頂から下りてくるルートに合流するようだ。
さて、この先どこに辿り着けるのか? 道なりに進んでいくと目の前に岩の壁が立ちはだかった。ここを登ればいいのだろうか? しかしかなり急だぞ。
光輪公園から用水路に沿って進む。相変わらずどこで曲がればいいか迷う。
砂防ダムまで来た。冬の方が雑草が無くていい。
用水路を見ると鉄の梯子がかけてある。対岸へ渡ると林道へ。
砂防ダムの横に水色の鉄棒が立っている。ここから踏み跡が山の中に続いている。
前回は赤テープのところで沢を渡った。今回は道なりに真っ直ぐ進む。
この先怪しい踏み跡が続くが・・・
行く手を遮る岩の壁。とりあえず登ってみよう。
辺りを見回すが、どうもここで行き止まりのようだ。とりあえず目の前の岩の壁を登ってみることにする。手や足を掛けていくと、何とか登れるようだ。
登れそうなところを探しながらどんどん登っていく。ちょっと左手を見てみると独特の断層状の表層が続いている。あれ? この光景どこかでみたような・・・? しかし一体何処登ってるんだろう。とりあえずこの岩をどんどん登っていく。
登り切ったところは尾根沿いの踏み跡だった。これは・・・前回の山行で最後に下山したルートじゃないか。すると、さきほど見た断層は見晴らし岩から谷を挟んだ西の尾根の岩場だったんだ。短かったけど面白かったし、これでまた一つルートが確認できた。
昨年から岩だらけだ。手袋がボロボロでもたないな。
まだまだ登る。松の枝がちょっと邪魔だなぁ。
左手を見ると何処かで見た光景・・・あの独特の地質の表層はどこだったっけ?
振り返って下を覗くとかなり急な岩場だ。
ようやく見渡せるところに出た。寒いけど天気がいい。
ようやく登り切ったところは前回の下山ルートだった。