風越山 ~伊那谷の秀峰~
神々の懐
鳥居が目の前になる。思った以上に大きくて立派な鳥居だ。ここからは白山社奥宮。鳥居前で一礼して進む。鳥居をすぎると「駐馬巖碑(ちゅうまがんひ)」の看板があり、高さ3mを超す岩に文字が彫られている。これだけでも異世界に迷い込んだように感じるのに、古びた石段の先には赤い隋神門、更に石段を登ると白山社奥宮へと続く道はまるで神様の懐に入っていくようだ。
今日はこの先の風越山山頂へと向かう。特に指導標も無かったけど、奥宮の左手に踏み跡が続いており、この先が山頂となる。途中木の根を掴む箇所もあるけど、難なくクリア。
目の前に白山社奥宮の鳥居。やはり一礼してから進む。
飯田城主堀親長が参拝のため供をつれて馬で乗りあげたが、ここから先は岩場で進むことができず馬を駐めたことから「駐馬巖」と名付けたそうだ。
古びた石段がこんなところに。
この先にも石段は続いている。
神様の懐に入っていくようだ。
重要文化財の説明看板が立っている。
石段の先には赤い隋神門。飯田市有形文化財に指定されている。
更に石段を登ると奥宮が見えてきた。
奥宮に到着。あまりに近いので全体を撮ることができない。
参道丁石(さんどうちょうせき)と言うらしい。
奥宮の左から山頂への踏み跡が続く。
フィックスロープは万が一のため。
木の根が張り出した急登、というよりはかなりの難所。しかし三点支持を守れば大丈夫。
難所をクリアしてフラットな道を歩いていくと、風越山山頂が見えてきた。山頂はそこそこ広いけど、木々に囲まれて眺望はない。三角点と標識があるだけの静かな山頂だ。
ザックを下ろしてしばし休憩。いつの間にか暑かったっけ?と思わせるほど涼しさを感じる。やはり山は静かな方がいいや。
山頂が見えてきた。そこそこ広いようだね。
風越山山頂に到着。景色は見えないけど、静かで雰囲気のいい山頂だ。伊那谷の人たちは毎日この山を見ているんだよね。
二等三角点。点名は「権現山」。
「ふうえつざん」とも読むらしいけど、正式には「かざこしやま」。
夏を感じる一時。
やはり夏は涼しい信州の山だ。
まだ朝の9時前。ここで行動食を食べる。恐らく下山時にはこれから登る人たちとすれ違うだろう。