風越山

風越山 ~伊那谷の秀峰~

目の前の山

  

数年前に仕事で飯田市の会社に行ったとき、帰り際に玄関からあたりを見回すと一際大きな山が目の前に見えた。訪問先の人に聞いてみたところ、風越山とのこと。こんな大きな山を目の前にした職場なんて羨ましい限り。で、いつかは登ってみたい山の一つとなっていたのだけど、飯田は阿智のさらに向こう。ちょっと遠いなと思ってなかなか行けずにいた。今回は8月11日の山の日。山の日ならやはり山に登らなくては。

風越山は信州百名山の一つで、山頂直下には国の重要文化財に指定されている白山社奥宮があり、古くから地元の人々にとっては信仰の山として崇められてきた。それ故か、登山ルートは何本かあるのだけど、今回は最もメジャーな表参道、滝の沢ルートから登る。途中虚空蔵山、白山社奥宮を経由して山頂を目指す。この風越山は見るからに独立峰のようだけど、よくよく地図を見ると中アの越百山からの主稜線を南に辿り、奥念丈から延びる支尾根上の南端に位置する。

  

滝の沢登山口は民家のある急坂を奥へ上っていくと左手に専用駐車場の看板がある。ここに車を停めて舗装された林道から登っていく。
途中ショートカットルートを経由して再び林道へ。信仰の山だけあって所々に石仏が祀られている。ルートはいつの間にか登山道になり、樹林帯の中を登っていく。しかし今日は暑くなりそうだな…

風越山

滝の沢登山口の駐車場。今日はここからスタート。

風越山

車は5~6台ほど駐車可能。

  
風越山

駐車場からはしばらく林道を歩く。看板の注意書きには豚コレラまん延防止のため土を落とすようにとのこと。最近は落ち着いたけど油断はできない。

風越山

途中で林道をショートカット。

風越山

ここを登れば林道に再び合流するようだ。

  
風越山

再び林道へ。今日は暑くなりそうだ。

風越山

道端に石仏。信仰の山を感じさせる。

風越山

林道は登山道へ。最初は丸太の階段が続く。

  
風越山

「御瀧場」の看板。瀧不動尊が祀られており、山に入るものはここで禊をしたらしい。

風越山

だんだんと道も険しくなってきた。

  
風越山

この先に不動明王様が祀られているらしい。

風越山

急坂を登りきると石灯籠が見えてきた。どこかの分岐点かな?


  

こんな山の中に立派な石灯籠があるのも不思議だ。しかしこの山自体が神社だと思えば、なるほどとも思う。ここは押洞ルートとの合流点。登山道の幅は広く、きれいに整備されている。

しかし「夏は涼しい信州の山」というイメージがあり、熱波が吹く地元の低山やヒルの出る鈴鹿、奥揖斐を避けたにもかかわらず、なんという暑さか。後から後から汗がダラダラ流れてくる。どこからか涼しい風でも吹いてくれればいいのだけど、その気配すらない。まだ出発してから20分も経ってないので休憩することなく、先へ進む。でも無理は禁物だ。

風越山

石灯籠と祠のある押洞ルートとの合流点。ここから登山道は虚空蔵山へと続く。

  
風越山

こんなところに風越山の登山ルートマップ。登山口にあったほうが良さそうなものだけど、かなり詳細で便利だ。

風越山

石灯籠の向こうは押洞ルート。この先は登山道はジグザグに続き、虚空蔵山へと延びている。まずは虚空蔵山手前の分岐が目標。
木々に囲まれた尾根を登っているとはいえ、多少なりとも風が吹いてくれればもうちょっと清涼感も出るもんだけど、こればかりは自然相手なのでどうしようもないか。


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