宇連山 ~遠くて楽しい三河の山~
設楽山群最大の山容
立山から帰ってから実に2ヶ月。この間に全く山には向かっていない。というのも、いろいろ仕事の動員で過酷な作業を行ったせいか、風邪をこじらせてしまった。数年前の春に喉をやられて咳が止まらず、夜もほとんど眠れない状態が続いたことがあったけど、まさに似たような状況。あの時はほぼ一ヶ月苦しんだけど、今回は何とか早いうちに回復に向かう(とは言ってもかなり苦しかった)。そして何とか山に行けるようになったのがこの時期。あまり厳しい山は避けようと思い、以前から登りたいと思っていた三河の宇連山を選択。
宇連山には多くの登山ルートがあるが、ガイドブックに従い、県民の森駐車場から西尾根を登り、帰路は下石ノ滝から下山することとしよう。どうやらこれが鉄板らしい。
それにしても三河の山なんて久しぶりだ。振り返ってみると、最後に登ったのは今から7年前の2012年。年明けに木村さんと岩古谷山から平山明神山へと登ったっけ。しかしこの山域は行くのに時間がかかる。場所によっては飛騨の山よりも遠いくらいだ。暗いうちに出発し、ひたすらナビに従って近道を抜ける。県民の森に着いたのはちょうど日が昇った頃。今日は平日(残りに残った有給休暇を使ったのさ)なので、車も数台しか停まっていない。早速準備をして出発する。
駐車場から一旦走ってきた道を反対方向に歩く。すると右手に「歩道入口」と書かれた木の標識がある。あれ? 確かキャンプ場から登っていくはずなんだけど・・・GPSで確認すると尾根につながるようだ。ここから山頂に向けての長い山行の始まり。 (※キャンプ場はもっと手前だったようだ。)
新しいビレイグローブ。今日がお披露目。
県民の森駐車場はガラガラ。平日だもんね。
まずは駐車場から走ってきた道へ。
紅葉が綺麗な道路。ここを歩いていくと・・・
右側のフェンスの一部が無くなっているよ。
フェンスの切れ目には「歩道入口」と書かれた木の標識が立っており、踏み跡が山の中に続いている。地図とGPSで確認すると、目的の尾根にここから登っていけそう。しかしどうみても「歩道」って感じじゃないな。
いつものとおり一礼して入山。
「歩道」にしてはスニーカーで歩くにはちょっと厳しい山道。植林された中を通る道はかなり傾斜は急で、ほぼ登山道と言って良い。途中からジグザグに登っていくと、どうやら尾根に出たようだ。山頂とは逆に続く踏み跡には立入禁止の看板が立っている。ここからが予定通りの尾根ルートだ。
整備された平坦な登山道を歩いていくと、「ロッジ前広場へ 約30分」と書かれている指導標が現れた。恐らくここで尾根ルートに合流するのだったのだろう。ほんのちょっと遠回りしたということ。
ここからちょっと歩くと岩の上を歩くようになる。周りの景色も広がり、青空の中にいい眺めだ。
もう終わりと思っていたけど、まだ紅葉が残っていた。
歩道の割には急な道。
後方から日の出。今日は天気がいいと思う。
やっぱ久しぶりの登山なのでゆっくり行こう。
結実したマムシグサ。秋の風物詩。
樹林帯の中をジグザグに登っていく。踏み跡は明瞭。
おや、尾根に出たかな?
どうやらここの分岐で尾根ルートに合流したようだ。山頂から反対方向は立入禁止。奥に見えるのは防火水槽。今登ってきたのは「日本庭園」とな?
じゃなくて、県民の森の中に日本庭園って所があるそうだよ。
ここから先はなだらかな広い尾根道だ。
ちょっと肌寒いけど、日向に出れば暖かいかもね。
ロッジからのルートと合流。予定ではここを登ってくるはずだった。
なんか地面が岩っぽくなってきた。
一旦視界が開けた。目の前には岩がむき出しになった尾根道。なんかいかにも三河っぽい山だけど、この山は岩を掴んで登るような危険箇所はなさそうだ。
急に見えるけど、岩の階段を登っているよう。
尾根を振り返る。かなり高度は上がった。
アルミ板の階段。整備が行き届いているね。