能郷白山 ~春のリハビリ登山 第二弾~
芽吹く木々たち
雪の上を慎重に下る。やはり雪が緩くなってきているので急斜面の下りは気を抜くとそのまま滑っていってしまうので注意だ。雪が切れたところで若い男性3人が登ってきた。温見峠から登ったことはあるものの、この能郷谷ルートは初めてとのこと。長い行程にかなりバテている模様。ここから雪の上は滑るのに注意してトレースをたどれば山頂はすぐそこだよと教えてあげた。
お父さんたちが山頂に向かう。あと少し頑張ってね。
そして登山口で沢渡りに悪戦苦闘していたお父さんも登ってきた。やはりかなりしんどそうな顔だ。自分は残雪に別れを告げて下山へ。とはいっても途中までは下って登って下って登っての繰り返し。いつものことながら下山時の登り返しはキツいな。
改めて青い空を見上げるとあちこちで木々が芽吹いているのがわかる。どうやらこの時期が過ぎるとヤブとまではいかないけど、登山道には木々や葉が張り出してくるようだ。やはり能郷白山登山のベストの季節は春先だね。
何度登ってもいい山。晴れた日に木村さんとまた登れたらな。
青い空に緑の芽。
気温が上がるとこの山も深い緑に包まれるだろう。
冬を過ごした木々の跡。
枯れて倒れてしまった木。山ではこれを繰り返して新しい木が生える。
登ってきた尾根を見下ろしながら順調に下っていく。最近は下りで足の内側が張ってしまうのだが、今回はまだ大丈夫だ。しかし急坂をひたすら下るのは足にかなりの負担がかかるね。
ふと地面を見ると、あれ? コゴミじゃないか? なんか天ぷら食べたくなってきたよ。
枯れ落ちたブナ群を過ぎ、お迎えブナにもまた出会って林道出合まで一気に下りてきた。さすがに汗がダラダラ。腰を下ろして小休止。ここから登山口までの下り、そして林道歩きがきついぞ。
まだまだ下るのか。
おや?これって・・・。
もう登り返しはないものの、ひたすら急坂を下るのはかなり疲れる。高度が下がるとだんだん気温も上がってきて汗が吹き出てくる。タムシバの花がホッと一息する瞬間。
コゴミが生えている!!
こちらにも、あちらにも。
うわー天ぷらにして食べたい・・・。
朽ち果てたブナの木。かなりの樹齢だ。
ここは「老ブナ坂」と名付けられている。
自然界の輪廻転生を感じてしまうな。
そして「お迎えブナ」に到着。下りだと「お見送りブナ」になるのかな?
またいつか会おう。
ヤシオの花もきれいだ。
林道出合まで下りてきた。
いやいや、頑張って下ってきたので疲れた。ちょっとザックを下ろして座り込む。真っ青な空の中、稜線の上の飛行機雲を見上げる。