平山明神山

三河の岩山(2)

  
  

大鈴山からさきほどの分岐まで戻り、平山明神山へ向かう。しかしかなり斜度のある下りが始まった。こんなところ登るのは考えただけでもイヤになる。下りの苦手なすーさんだったが、さすがに経験を積んだだけあって、遅れることなくスムーズに下りてきた。ここからは大小何カ所ものピークを越えることになる。そういえば、白川の三方崩山もこんな感じでいくつものピークが続いていたっけ。あれで木村さんは崩れてしまった。グミンタ峠を過ぎると、今度は岩場。左手が切れ立ったいわゆる馬ノ背状の岩場を慎重に越える。その先に真新しい看板が立っており、「滑落者有り」と書かれてあった。すーさんも難なく岩場は通過したが、連続ピークが連なる縦走は初めてだったらしく、かなりバテてる模様。

最後のキツイ登りを越えると平山明神山頂上に着いた。外観通り、山頂は限りなく狭い。ちょっとのスペースを見つけ、ここで昼食。すーさんの持参したスープをいただく。さて、予定ではここから岩古谷山へ向かうのだが、予想以上にバテてしまったことと、天気がかなり怪しくなってきた。日も短いことだし、今日はこのまま下ることにする。

  • 大鈴山からの急な下り。こんなところ登りたくないな。

  • グミンタ峠の標識。上り下りを繰り返し、かなり体力を消耗してきた。

  • 馬ノ背を越えると「滑落者有り」の看板が。やはり初心者は控えた方がいいらしい。

  • 明神山頂上に到着した。本当に山のてっぺんにいるような頂上だ。

  • 岩古谷山は今回はパス。このまま下ることにする。

  • 下りの道でカモシカに遭遇。かわいそうに足をケガしていたようだ。


  • 大神田の登山口に出た。今年の登山はこれにて終了。よく頑張ったね。

  • 団体さんをパスして平山明神山を下る。前方に何か見つけた。どうやらカモシカのようだ。しかしこちらが近寄っても逃げる様子はない。あれ? 置物か? と一瞬思ったが、こちらをじっと見ている。しばしにらめっこしていたが、すーさんは恐れる素振りもなく、どんどん彼に近づいていく。ようやく動いたと思ったら後ろ足を引きずっていた。どうやらケガをしていたのでじっとしていたようだ。山の中に消えていったが、無事でいてほしい。

    カモシカ遭遇後、間もなく登山口に出た。さて、どうやって車のあるところまで戻ろうか。舗装路が延びているがどちらへ行けばわからない。ここで最近手に入れたスマートフォンのGPSで位置を確認。ちょっと多めに舗装路を歩いてしまったが、無事車の所まで戻ることができた。空は今にも泣き出しそう。帰り支度をして出発する頃には雨が降り出してきた。これまで何度もグッドタイミングはあったが、今回も運が良かった、というよりも、無理をしなくて良かったというところかね。

てな訳で、私の年間12座の目標は達成。今年は昨年にも増していろいろな山に登ったし、夏場はかなり頑張ったお陰で、体も随分絞れてしまった。今やパンツのウエストがブカブカ。ユニクロ行っても合うサイズが無いぞ!

また、いろいろな人のお陰で登山ができていることを改めて感じる年でもありました。来年も無理せず、安全に山を楽しみたいね。


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